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【書評】春日太一『なぜ時代劇は滅びるのか』

大正10年8月。

京都大学の東洋史学者である内藤湖南氏は「応仁の乱に就て」という講演で、大正時代の日本人にとっては、応仁の乱以前(つまり室町時代以前)の歴史は外国の歴史と同じくらいにしか感じられないと述べられました。

そして平成の今、おそらく私と同世代の団塊ジュニア世代以降にとっては、応仁の乱どころか、江戸時代の歴史も外国の歴史と同じくらいにしか感じられなくなっているんだろうなと感じます。

そして、その要因の一つは間違いなく時代劇の衰退にあるのでしょう。

私自身、歴史学はこよなく愛していますが、時代劇や大河ドラマはほとんど見ることはありません。
理由はまさに本書に書かれている内容そのものです。

良い脚本、役者、監督、プロデューサーなどなどすべてがいなくなった・・・

この状況では面白いものなど作りようがない。

時代劇はじきに「死ぬ」だろうというのが本書の結論です。

しかし、果たしてそうなのでしょうか?

テレビで見るいわゆる時代劇は確かに「死ぬ」のでしょう。

でも、また違った形で作品は作られ続け、面白い作品は生まれてくるのだと思います。
「歴史」の面白さは普遍なのですから。

 

春日太一『なぜ時代劇は滅びるのか』

 

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