古文書の解読についての雑感

古文書を読むということには2つの段階があります。
一つは「判読」、もう一つは「解読」です。
「判読」とは、古文書のくずし字を現在の文字に直すこと。
「解読」とは、そこに書かれた内容を読み解くことです。
私たちはまず、古文書を「判読」してから「解読」に入ります。
最近、たびたび簡単な古文書講座をやったり、古文書の解読のお手伝いをさせていただいています。
今まであまり気づいていなかったのですが、私は「判読」さえしてしまえば結構誰でも「解読」は出来ると思ってしまっていました。
でも意外とそうでもないのですね。
いつのまにやら感覚がずれてしまっていたようです。
この間、古文書を読んで欲しいと依頼していただいた先で見せていただいたのが、「判読」済みの古文書だったのを見て、改めてそんなことを感じました。