アメトーーク「キングダム芸人」の弥生時代の説明に物申してみる。

先日、私の大好きなアメトーークで「キングダム芸人」という回が放送されました。
この回があまりにも面白く、ついつい「キングダム」を読み始めてしまい、あっというまに37巻まで読んででしまいました。
ところが、ひとつだけ納得いかない事がありまして・・・
それが、以下の写真です。
アメトーーク「キングダム芸人」の回にて弥生時代を表現するイラストです。
アメトーークの「キングダム芸人」で、まず「キングダム」は紀元前221年に秦の始皇帝が中国を統一するまでのストーリーだと解説されるのですが、
オードリー若林が
「日本でいうといつ頃ですか?」
と聞いた際、
このあまりにもほのぼのとしたイラストが紹介され、平成ノブシコブシの吉村が
「日本は弥生時代で、ようやく米を耕したり・・・」
とか、
函谷関の高さの説明の際に、
若林が、
「弥生時代でこれは高すぎませんか・・・?」
と言った時には、また
吉村「かたや日本はこれですよ!何も無い!防御壁ない!」
宮迫「こんだけ攻めて来ているとき、日本はネズミがせめて来るのを返している」
テロップ「片や日本ではネズミ対策」
というような紹介がされていましたが、
実際は弥生時代人の骨は殺傷痕が多く、鳥取県の青谷上寺地遺跡から出てきた100人分以上の5000点ほどの骨のうち、130点以上殺傷痕のある骨が見つかったり、吉野ケ里遺跡では「首なし人骨」も出てきていたりしていたらしいのです。
弥生時代の日本もキングダムの時代の中国同様に、戦乱の世の中だったようです。
文字で残っているものが何もないので分かりませんが、弥生時代の日本も決して平和な世の中ではなかったのです。
参考文献
片山一道『骨が語る日本人の歴史』(ちくま新書、2015年)