加賀百万石というけれど、そもそも一石の価値って?

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。
加賀百万石という言葉があります。
それ以外でも旅行に行くと、たいていの城下町は●●万石といった冠がつくものです。
私たちはそれを聞くとなんとなく、
すごいのかな?
と思いますが、そもそも石(こく)ってどんな単位なのでしょうか?
とりあえず、米に関する単位らしいということはわかりますが、実際にはどれくらいのものなのか分からないという人は多いと思います。
今回は石という単位についてのお話。
一石(1石)という単位
まず米の量でいうとどれくらいを指すのでしょうか?
1石は10斗
1斗は10升
1升は10合
なのだそうです(『角川日本史辞典』より)。
ということは・・・
升にすると100升。
日本酒の1升瓶100本で1石ということになります。
L(リットル)でいうなら180リットルですね。
では、
いつもご飯をたく単位の合(ごう)ならどうでしょうか?
(1合升)
1石は100升。1升は10合ですから、1石は1000合ということになります。
ということは・・・
1人が1回の食事で1合のご飯を食べるとして、1日3食で3合。
約333日分。
病気や、3食食べられない日もあることを考慮してみると、
ざっと、
大人1人の米1年分が1石と考えていいのではないでしょうか?
ちなみに、このときの米は白米ではなく、玄米なのでご注意ください。
ちなみに石は、普通は米の単位ですが、鮭や鱒の単位でもあるそうです。
鮭は40尾。
鱒は60尾なんだそうです(『日本国語大辞典』より。
だいぶん見えてきました。
では、つぎに重さを調べてみましょう。
私がよく利用しているクックパッドの解説によると、1合は150gなのだそうです。ということは、1石は150kgということになります。
150kgというと何に例えられるかなぁと調べてみると、
ありました!
横綱、白鵬関!
日本相撲協会のプロフィールによると、155kg!
ちょっと多いですが、まあ誤差の範囲としましょう。
つまり1石は白鵬関と同じ重さということになります。
ちなみに、
遠藤関でも大丈夫です!
日本相撲協会プロフィールによると、146kg!
誤差の範囲です!
加賀百万石ならどれくらいになるの?
では最後に、最初に例に出した加賀百万石ならどうなるか検証してみましょう。1升瓶でいうと1億本。
米1年分が100万人分。
白鵬関か遠藤関が100万人の重さ。
東京ドームの収容人数が5万5000人ですから、
満員の東京ドーム約18個の中が、白鵬と遠藤しかいない状況
ということになります。
暑苦しい!!!
文責:安藤竜(アンドリュー)
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