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【歴史思考経営】井原西鶴「日本永代蔵」に学ぶビジネスのヒント その1 複利の効果

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。

井原西鶴が記した「日本永代蔵」

歴史の教科書で名前だけは聞いたことがあると思います。

しかしこの「日本永代蔵」が江戸時代のビジネス書といってもよい内容だというのはご存知でしょうか?。

時は元禄。江戸の高度成長期にあたります。

大坂は町人文化が花開き、様々なビジネスが生まれました。

「日本永代蔵」はそんな江戸時代のビジネスの成功事例集だったのです。

「日本永代蔵」に学ぶビジネスアイデアのヒント その1 複利の効果

「初午は乗って来る仕合せ」

和泉の国水間寺の観音には、参詣する人がお寺から借金をする習慣がありました。

水間寺ホームページ

その借金は、1文(もん)借りたとしたら必ず来年に参詣するときに2文返済するというように、その借金は必ず倍返しにするきまりとなっていました。

たいていの人は10文以内のたいしたことのない金額を借りるのですが、あるとき1貫文(1000文)を借りた若者がいました。

おそばが当時16文。
富士そばのかけそばは現在290円ですから、約18,000円くらいですね。

名代富士そばホームページ
 ほか、米の値段や大工の手間賃などで現在価値を計算する方法もあります。

こんなに高い金額を借りた人はいない!絶対これは返ってこない!
もう2度とこんな大金を貸すのはやめよう!
とお寺のお坊さんたちは話し合いました。

でも、そんなことはなかったのです!

この若者は江戸の小網町で漁師相手の船着場で船問屋という積荷の取次の仕事をしていました。

すずり箱に「仕合丸」と書いて、水間寺から借りたお金を入れていました。

そして漁師が出港するときに、このお金の由来を話して100文ずつ貸しつけると、借りた人は幸運に恵まれるということで評判に!

これを借りに来る人が続出します。

結果、もともと1貫文だったお金が13年目には8192貫文まで膨れ上がりました。

これをすべて馬に乗せ水間寺に返済に来たものだから、お坊さんたちはびっくり!

宝塔を建立して話のタネにしようとしたというのです。

今回の学び

まず複利の効果に驚かされると同時に、ただお金を貸したのではなくお金のストーリーをしっかりと伝えたことが大きいのではないかと私は考えます。

お金を借りた漁師さんたちは、そのストーリーにお金を払ったのです。

そしてまた、この若者は13年後とかなりたってからではありますが、きちんと水間寺に返済に行っています。

漁師さんたちはそんな律儀な人柄を信頼していたからこそ、このお金は幸運を呼んだのではないでしょうか?

参考文献

井原西鶴著、堀切実訳『新版 日本永代蔵 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

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