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専門は絞り込め!三井越後屋の知られざる儲けの秘密〜井原西鶴「日本永代蔵」に学ぶビジネスのヒント その5〜

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。

井原西鶴が記した「日本永代蔵」

歴史の教科書で名前だけは聞いたことがあると思います。

しかしこの「日本永代蔵」が江戸時代のビジネス書といってもよい内容だというのはご存知でしょうか?。

時は元禄。江戸の高度成長期にあたります。

大坂は町人文化が花開き、様々なビジネスが生まれました。

「日本永代蔵」はそんな江戸時代のビジネスの成功事例集だったのです。

「日本永代蔵」に学ぶビジネスのヒント その5 専門は絞りこめ!

 昔は掛算今は当座銀

 三井九郎右衛門という人がいた。

 *注、これは三井越後屋の当主、三井高利のこと。

 彼は駿河町というところに、すべて掛け売りではなく現金売りということに定めて、40人くらいの利口な奉公人をあやつって、1人に1種類の品物を担当させた。

 例えば、金襴類に1人、日野絹・郡内絹に1人、羽二重に1人などというように。

 おまけにビロード1寸四方だけでも、綾絹を袖片方分だけでも自由に売り渡した。

 また急に仕事の決まった武士の礼服や急ぎの羽織などはお抱え職人を使って、即座に仕立てて渡した。

 こんな風であるから家業は繁盛。    

 毎日、金150両平均の売り上げがあったという。

 *1両=30万円とすると、日販4500万円ということになります。

 世の重宝とはこの店のこと。

 大商人の見本であろう。 

今回の学び

あまりにも有名な三井越後屋の事例です。

今までに無い新しいやり方を考え、お客様に提供することの必要性を述べていますが、大事なポイントはそれをどうやって実現したのか?

です。

本来1反単位(1反で着物1着分となる)でしか、売らない布地を袖の分だけ売ってしまったら、残った生地はどうしたら良いのか?

ただの不良在庫となってしまい、お客様は喜ぶかもしれませんが店は大損失です。

三井越後屋は、長い間売れない死筋商品は見切り処分をしたり、リメイクの材料にして売りなおしたり、古着屋に新古品として売ってしまうなどの工夫をすることで、対応しました。

また、他ではあまり述べられることがありませんが、ポイントは販売員の専門性を高めたところにあるのではないか?と私は考えます。

羽二重は誰が担当!と決めることによって、担当者が常に在庫の状況を把握し、お客様への提案をすることができたのではないでしょうか?

同時に、お客様には自分は羽二重の専門販売員です。ということで、より信頼性が高まったことが想像できます。

誰もがすべての商品を取り扱える方が良いのでは?

と私たちは思いがちですが、三井越後屋は販売員1人1人をより絞り込んだ専門家として育てることで、在庫管理を徹底すると同時にお客様への信頼を高め、売り上げを急拡大していったのです。

参考文献

井原西鶴著、堀切実訳『新版 日本永代蔵 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

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