1. HOME
  2. ブログ
  3. リスクを取った胴元が一番儲かる!〜井原西鶴「日本永代蔵」に学ぶビジネスのヒント その6〜

リスクを取った胴元が一番儲かる!〜井原西鶴「日本永代蔵」に学ぶビジネスのヒント その6〜

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。

井原西鶴が記した「日本永代蔵」

歴史の教科書で名前だけは聞いたことがあると思います。

しかしこの「日本永代蔵」が江戸時代のビジネス書といってもよい内容だというのはご存知でしょうか?。

時は元禄。江戸の高度成長期にあたります。

大坂は町人文化が花開き、様々なビジネスが生まれました。

「日本永代蔵」はそんな江戸時代のビジネスの成功事例集だったのです。

「日本永代蔵」に学ぶビジネスのヒント その6 胴元が一番儲かる

 世は欲の入札に仕合せ

 奈良の春日の里に、晒布(さらしぬの)の問屋をしている松屋という人がいた。

 裕福に暮らしていたが、しだいに商売がうまくいかなくなり、普段の不養生もたたって、50歳で多額の借金を残して亡くなってしまった。

 この人には美人の奥さんがいたのですが、後家となってしまいました。

 美人だったので、すぐに再婚するかと思いきや身持ち固く再婚もせず1人で生きていましたが、なかなか借金を返す手段も見つからず、どんどん貧しくなっていきました。

 あるとき、一世一代の知恵をしぼって

 「自宅を売り払います」

 と言ったのですが、皆同情して受け取らない。

 そして、そもそも借金は銀5貫目なのに、家の価値は銀3貫目しかなかったのでした。

 *1貫目は1000匁。1両=60匁なので、借金は金にして約83両。
  1両30万円としたら、2500万円の借金ということになります。

 そこで困った後家さん。

 町内の方に相談して、家を頼母子の入札で売ることにしました。

 1人につき銀4匁ずつ取って、札に当たった人に家を渡すというのです。

 *1両=60匁。1両=30万円で計算すると、1匁は5000円。

 5000円出すだけで1軒家が手に入るかも!

 ってわけで、入札があれよあれよと3000枚。

 後家さんは合計12貫目を受け取り、借金5貫目を払ってもまだ7貫目が残ってお金持ちに!
 一方、奉公に出ていた下女が札に当たって、5000円で1軒家を手に入れたのでした。

今回の学び

一言で言えば、何をやるにしても胴元が一番儲かるということでしょう。

この事例では、美人の後家さんという要素もあるといえばありますがやはり、

たった5000円で一軒家が手に入るかも!

というを与えたことがすべてではないでしょうか?

そして、借金の5貫目分申し込みがなかったどうしよう?

などというリスクを考えず、背水の陣でチャレンジしたこと。

そこが素晴らしいと思うのです。

参考文献

井原西鶴著、堀切実訳『新版 日本永代蔵 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

ご案内

金沢歴活(東京・金沢)のイベントの確認はこちらから

イベントカレンダー

金沢歴活のフェイスブックページもあります。

金沢歴活フェイスブックページ

歴活イベントへの参加は申し込みフォームからお申込みくださいませ

申し込みフォーム

金沢を古地図で散歩しよう!

金沢古地図アプリ古今金沢ダウンロード

最新の歴活情報はこちらの無料メルマガ「歴活通信」がオススメです!
登録よろしくお願いいたします!

歴活通信

関連記事