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宮城谷昌光『沙中の回廊』を読んでみた。

この時期、士会は学習し、自省し、観照の目を澄ましている。垂名(すいめい)の人は、壮年になって、そういう不動の時間をすごすことが多い。

霊公は感情の衡(はかり)しかもたないので、好悪愛憎の人になってしまう。知という錘(おもり)をもたせないと、この君主は破滅してしまう

 人は生まれたとき、公平さにいない。身分の上下があり、貧富の差がある。しかし生きかたによって、その不公平をしのぐことができる。

士会(しかい)は中国の春秋時代、晋の国の宰相(正卿)。

重耳(ちょうじ)に取り立てられ、一時秦の国に亡命するも帰国。

兵法にすぐれ、最終的には宰相にまで上り詰めた。

一度は亡命までしておきながら、一国の宰相にまで上り詰めるその手腕はすごいものがあります。

でもこの小説を読んで思うのは、もっと大切なのは「徳」を積むということ。

本当に成功する人はつねに目先の利益だけを追うことはない。

そして感情(愛情)と理性(知性)のバランスが優れている。
どちらに偏ってもいけない。

私自身も不動の時間を過ごしてみよう。
垂名の人になれるだろうか。

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