平成28年全国鏝絵サミット参加記 プロローグ

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。
平成28年9月24日(土)と25日(日)の2日間。
富山県射水市において、全国鏝絵サミットが開催された。
私が鏝絵(こてえ)に出会ったのは前職のセブン-イレブン・ジャパン時代のこと。
新店をオープンする前にチラシを近隣のお宅にお届けに回っていたときのことだった。
なんとも不思議なレリーフが蔵に描かれているな。
と興味を持ったのが始まりだった。
以降、鏝絵を見つけては写真を撮り続けており、今となってはたぶん鏝絵コレクションは100を超えると思われる(最近は数え切れない・・・)。
ただこの趣味はあまりにもマニアックであると、
さすがに私も認識しており、結婚前、まだ彼女だった頃の妻には隠していた・・・
しかしあるとき、そうもいかない事態が発生したのである。
彼女(現在の妻)と一緒に旅行に行くことになったのだ。
行く先は島根県。
松江、石見銀山、雲南市(菅谷たたら)、玉造温泉をめぐる旅だ。
しかし私はちょうどその頃、あるホームページを見つけていた。
それは、「鏝なみ・はいけん」というホームページ。
見て頂いたらわかるのだが、とてつもない量の鏝絵(こてえ)が島根県のどこにあるのか全部わかるようになっているという超絶なサイトだった。
私は彼女(現在の妻)にまあまあ結構な勇気を出して、おそるおそる言ってみた。
「あの〜。島根県の旅行はレンタカー借りるよね。石見銀山の近くにたぶん鏝絵(こてえ)というものがあるはずなんだけど、鏝絵(こてえ)があったら車を停めても良いでしょうか・・・?」
「は?」
何を言われているのか意味がわからない彼女(現在の妻)に、私は鏝絵(こてえ)の何たるかを熱く語った。
「面白いじゃん。いいよ」
奇跡が、起こった・・・
以降、
石川県内でのドライブ中に鏝絵を発見すると常に車を停車して撮影。
射水市の伊豆長八と並び称される左官職人、竹内源造記念館へのドライブも敢行。
今年の春には生誕200周年だから!と、
わざわざ伊豆まで、左官の神様と呼ばれる伊豆の長八美術館と関連施設だけに行くという超絶なテーマのデートを敢行した。
*そのときの様子はこちらから
鏝絵(こてえ)の神!入江長八を巡る旅 その1
さあ、今度はどこの鏝絵(こてえ)を見にいく?
そんな話題になった今年の6月、私はネットで見つけてしまったのだ。
今年の9月に射水市で全国鏝絵サミットが開催されるということを!
これは参加せねばなるまい!!
早速、我々はスケジュール調整を開始した。
6月の時点で、もう9月24、25日だけはスケジュール帳に予定を埋めていた。
しかし、まさかの事態が起こった。
24日の土曜日。
私に絶対断ることはありえないだろう大事な仕事が入ってしまったのだ・・・
「あの〜。今度の鏝絵サミットなんだけど・・・
初日は1人で行ってきて、資料をもらってきてくれない?」
「まじで?」
妻の一番長い日が始まった。
つづく・・・