【雑感】最近の新入社員は何が苦手で何が得意と考えているのか?
歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。
今回は歴史とはまったく関係のないお話です。
ここ数年、この時期は新入社員研修にお伺いする機会を多くいただくのですが、その際必ずお話する内容に社会人基礎力というものがあります。
*社会人基礎力についてはこちらからどうぞ
社会人基礎力とは?
社会人基礎力というのは経済産業省が提唱したもので、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力のこと。
具体的には人間性や正しい生活習慣をベースに築き上げる3つの能力と12の能力要素を指します。
3つの能力とは、
- 前に踏み出す力(アクション)
- 考え抜く力(シンキング)
- チームで働く力(チームワーク)
の3つを指し、それぞれに主体性や課題発見力、発信力などの細かい合計12の能力要素があります。
新入社員の傾向は?
だいたいいつも、内容の説明をしてから自分は何が足りていて、何が足りないのかということを発表してもらうのですが、ほぼどこでも同じ傾向が見受けられます。
得意な順番は、
1、チームで働く力(チームワーク)
2、前に踏み出す力(アクション)
3、考え抜く力(シンキング)
ほぼこの順番。
とにかく「考える」ということが苦手だと思っている人が多いです。
確かに、実際に少しでも自分たちで考えるワークを入れると思考停止してしまう傾向にあります。
逆に得意だと思っている能力は「チームワーク」。
その中でも得意なものは何?とたずねると「傾聴力」が上がってきます。
「友達の悩みなどを聞く力があるよ」
という人が多いのですね。
同時に得意な事としてあがってくるのが「ストレスコントロール」。
「友達に聞いてもらって発散する」
ことが得意だといった意見が出てきます。
ストレスコントロールなんて一番難しくない?
なんて私なんかは思いますが、本人たちの意識はそうなのです。
まとめ
ここまでの内容をまとめてみると、
自分で考えず言われたことをただやるだけなので、納得いかないことも多くストレスも多いが、仲間同士で支えあうことでなんとか乗り切ることができている。
と自己評価をしているようです。
基本的に受身の姿勢がベースにあるので、研修では自分で考えて積極的に仕事をすることで仕事が楽になるのだということを、あの手この手でお伝えしています。
サッカーのディフェンスも受身だと敵に振り回されてボロボロになってしまいますが、敵の動きを読んでボールを奪うなどの積極的守備をすることであまり走らなくて済むのと同じことですね。
受け入れる上司や先輩方は大変だなと毎年思いますが、
「最近の若者は・・・」
なんて平安時代から存在していたらしい決まり文句を使うことなく、一人ひとりの違いを見て、暖かく見守ってあげていただければなといつも思います。
今年の新入社員のみなさんが、楽しく一所懸命働いて会社で活躍できますように。