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マニュアルって必要?!中国思想・法家と儒家の考え方の違い

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。

今回のテーマはマニュアル。

マニュアルについて考えるとき、中国思想の法家と儒家の考え方の違いから見ると面白いのではないか?というお話です。

*法家と儒家の考え方についてはこちらもどうぞ
【キングダムから見る中国思想(法律と道徳)】

コンビニやファストフードの従業員の接客が悪いとき、よくマニュアル通りの接客だから良くない。マニュアルなんか見るな!というようなことが言われます。

しかし逆に現場で働いていた人間からすれば、マニュアルがあるというのは実に素晴らしいことだと思うのです。

とくに新人のときは。

寿司職人が何年も修行するのはバカ?

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このマニュアル賞賛派と否定派の対立がもっとも分かりやすい形で出たのが、ホリエモンこと堀江貴文さんの「寿司職人が何年も修行するのはバカ」発言だったのではないでしょうか?

*2015年11月2日 JCASTニュース
【ホリエモン「寿司職人が何年も修行するのはバカ」発言 数か月で独り立ちの寿司はうまいか?】

この発言には、大阪の鮨 千陽(ちはる)というお店がミシュランガイドに掲載されたことが背景にあります。

なんとこのお店、寿司学校で3ヶ月学び、店を出して1年経ってない段階での掲載だったのです。

ここから、先のホリエモンの過激発言につながるのです。

この発言後、ホリエモン擁護派と反対派に真っ二つに分かれました。

「そのとおりだ!目で盗めとかありえん!」

という意見がある一方、

「本当の職人になるためには、やはり師匠のもとで修行しなくてはいけない」

というものです。

 お笑い芸人の場合

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どちらにも良い点悪い点があって、以前に岡田斗司夫さんがお笑い芸人さんを例に説明をしていました。

今も落語家さんになるには、師匠のもとに弟子になる必要があります。

しかし漫才師さんは今となっては養成所に通うのが当たり前になっています。

落語のような笑いを求めるなら師匠のもとで修行すれば良いし、漫才師のような笑いを目指すなら養成所ということです。

寿司の世界でも、落語家のように学ぶ場合と漫才師のように学ぶ場合両方選べればよい。

そして、漫才より落語の方が笑いとして優れているかどうかというのは、あくまでも好みだと私は思います。

私はどちらも大好きですので、なおのことそう思います。

笑いが落語だけだと困ります。両方が必要なのです。

 中国思想(儒家と法家)にあてはめると

そして、これは中国思想における儒家と法家の争いでもあります。

儒家は法律よりも、王が古来の堯舜のような徳を積むことで良い統治ができるという考え方です。

逆に法家は法律によって、どんなイマイチな王でも最低限の統治ができるようにしようという考え方です。

従業員はすべて、常に自分自身で理想の接客について学び考えて最高の従業員にならなくてはならない。そう考えるのが儒家です。

しかし、法家の考え方は違います。

どんなイマイチなやる気のない従業員でもマニュアルや店舗ルールの徹底によって最低限のレベルを維持していこうと考えます。
そして、従業員のレベルが低い場合、マニュアルの精度が低いからであると考えます。

しかし、儒家はそう考えません。

そんなことをしたらマニュアルが例外事例だらけになって、スピード感が求められる現場では通用しない。
だから、マニュアルなど無視してよいと考えます。

 段階の概念で考える

私自身は個人の習熟段階や店舗の発展段階で使い分けるべきだろうと考えます。

古来の学び方でいうと守破離です。 

オープンしてすぐや新人の間はたいしたスキルもないので、その段階は教科書どおりに学ぶべきだと思います。

守の段階はマニュアルが有効です。

そして、マニュアルがないとスピード感のある学びができません。

マニュアル通りのことができるようになると、この段階で正しくマニュアルを破ることができるようになります。

そして最終的には離の段階。

マニュアルを超えた自分自身の考え・理論を確立する時期です。

マニュアルについての議論はこの守破離の3段階という発想が欠けているものが多いです。

あくまで「守」の段階ではマニュアルがなくては困ります。

3ヶ月で学べる内容を8年かけなくてはならないからです。

しかし8年かけるべきは、あくまで3ヶ月で学べる内容を終え、その先にある世界なのではないでしょうか?

師匠とは何か?

そして、それは果たして師匠の下で働かなくては身につかないものなのでしょうか?

私は自分自身で考え、悩み、試行錯誤することにあるのではないかと思います。

そして弟子が苦しんでいるとき、そっと適切な一言をくれる存在。

それが師匠でしょう。

ただ、そんな師弟関係を結ぶには、確かに学校では難しいのかもしれない。

しかし、そんな素敵な師弟関係が結べている事例ってどれほどあるのでしょうか?

 そう考えると学校も悪くないのではないかと思います。

結局のところ、師匠のもとで修行することと学校で学ぶこと、最終的にはどちらでも高みに行き着くことは可能だと私は考えます。

ただ、最終的に望む姿が落語家なのか漫才師・コント師なのかそれだけなんだと思います。

10年後のなりたい未来をどれだけ思い描けるか。

そこに尽きるのではないでしょうか?

 

 

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