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【歴活対談その四】もし元コンビニスーパーバイザーと現役アパレル店長が三井越後屋の「商売記」を読んだら?(もし商)

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。

ともに小売業出身の歴活代表安藤竜(アンドリュー)(元コンビニスーパーバイザー)と副代表高橋勇太(現役アパレル店長)が、三井越後屋の「商売記」を始めとする家訓から流通業あるあるを抜き出し対談するこの企画。

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*江戸時代の三井越後屋の様子

今回は第4弾でございます。

前回までのトークはこちら
*【歴活対談その一 2人は小売業と健康管理について話した】
*【歴活対談その二 2人は商品の定価について話した】
*【歴活対談その三 2人はお客様のお申し入れ対応について話した】

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例によって、安藤竜(アンドリュー)が若干意訳して抜き出した20枚のカードから対談テーマを選んでいきます。

歴活対談その四 商品の死筋排除について

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高橋「ではつぎはなんでしょう?」

安藤「では、これ!」

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安藤「はい。売り物のうち悪くなったものがあれば、外に箱をひとつ出しておき、どんな値段でも相談して売っぱらってしまうこと。と」

高橋「これは前回も出てきて、最初意味がわかんなかったんだけど、ああなるほどなという気がしているんですけど。そもそもこの「櫃(ひつ)」っていうのはなんでしたっけ?」

安藤「箱のこと。まあ、いわゆる値下げコーナーといったやつね」

高橋「レジ前とかにあるやつ(笑)」

安藤「そうそう(笑)」

高橋「手書きポップで(笑)」

安藤「手書きポップで(笑)ヘコんだ缶なので20%引きとか」

高橋「そういえば、ついこないだコンビニに行ったら、値下げコーナーにお花見グッズとか値下げされてました。そういうやつですね。」

安藤「まあ、遅すぎるやつもあるけどね。今やるなよ。みたいな。シーズンのギリギリ最後くらいにやればいいのにって。ただそれは季節品の話で、まあ悪くなったものといっちゃあそうなんだけど。」

高橋「ほう」

コンビニの菓子や雑貨の値下げ

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安藤「あとコンビニの場合だと雑貨とか菓子とか、陳列棚に並んでいるものでそれがあると新しい商品で売り場が作れないというやつ」

高橋「それがあると棚が組みにくくなっちゃう」

安藤「そう」

高橋「それは結構店長の裁量できるもんなんですか?」

安藤「できるできる。直営店店長は普通にできる。まあオーナーさんのお店だとオーナーさんの裁量ということになるんだけど」

高橋「へ〜え」

安藤「ただ、さすがに原価を割るのはよろしくない。」

高橋「値付までできる!」

安藤「マックス半額までとか。」

高橋「ある程度、下限上限は決まってるんですね」

安藤「それくらいが限度っていうのはある。あと、弁当とかは別に値下げして売り切らなくても消費期限がすぐに来て売り場からなくなるし、またすぐに届くから基本値下げする意味がないんですよ。回転のスピードが違う。ここは議論のある部分だけど。あとちょっとヘコんだドリンクの缶なんかは不良在庫だからとっとと売りさばいてしまえと。基本的に無駄な在庫は意地でも持たないようにしないと店も狭いし。最悪いつまでも売れないようなら廃棄しちゃうんだよね。」

高橋「ほ〜う」

安藤「売れるものであっても廃棄ということにして、もう在庫金額から消してしまう。借入金がある場合だとそんな物のために利息が発生したりするので。」

アパレルの在庫処分方法

安藤「季節品はやっぱりどうやって売り切るのかってのはあるわけ?」

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高橋「いや〜。服はめっちゃありますね。専門的に言うとそれぞれの販売チャネルを変えていくんで。」

安藤「それはアウトレットに持っていくとか・・・」

高橋「もしくはWEBに持っていくとか。1店舗で出来ることと、リアル店舗では値下げしないっていう差別化もしてるわけです。」

安藤「それは上手いね」

高橋「だからリアルだとやっても3割までとか。セールの時でも5割までとか。それ以上下げるものとか置いといても陳列スペースを圧迫すると判断したものは別販路でアウトレットで流したりとか」

安藤「傷物とかはないの?B反市みたいな」

高橋「メーカーによりますね。やってるメーカーもあります」

安藤「山中塗みたいに傷のあるものを店前に置いてってのはないの?」

高橋「あんまりしないっすね」

安藤「確かに見ないよね。アパレルでは。逆にやってるとこあるんだ!って感じだね」

高橋「アウトレットでも一部ですよ。B品やるのは。10年ちょい勤めてるけどB品は見ないし聞かないですね」

三井越後屋とZOZOTOWNのビジネスモデル

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安藤「あと、三井越後屋だと古着部門みたいなのがあって、そっちに流すんだよね」

高橋「うまい!ZOZOTOWNみたいな感じですね」

安藤「ZOZOTOWNそんなことしてんの?」

高橋「ZOZOTOWNはやってますよ。ZOZOで買ったものを、登録してるユーザーさんがZOZOに売って、二次流通も自分のところでやるという」

安藤「ZOZOってやっぱり上手いんだね」

高橋「そうですね。ZOZOの囲い込みは半端ないですよ。メルカリ使わせないぞっていう」

安藤「なるほどね。三井越後屋のさっきの事例は完全にZOZO的と言って良いと」

高橋「そうですし外に箱をという表現を店舗風に言うと、ちゃんと売り場は綺麗にしておきたい。というのはありますよね。綺麗に組みたいというのがあるんで。それ以外はまとめてバラエティコーナーみたいな感じにする。」

安藤「それはコンビニも一緒ですよ」

高橋「とりあえず現金に変えとかなきゃ。という感じで」

安藤「とりあえずZOZOやるな(笑)」

 

つづく・・・

参考文献・記事

*「“ツケ払い”やフリマ休止で話題の「ゾゾタウン」 取扱高2000億円超えの急進続く 17年3月期」

三井事業史〈資料篇 1〉 (1973年)

『史料が語る三井のあゆみ』(2015年、三井文庫)

 

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