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【歴活対談その五】もし元コンビニスーパーバイザーと現役アパレル店長が三井越後屋の「商売記」を読んだら?(もし商)

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。

ともに小売業出身の歴活代表安藤竜(アンドリュー)(元コンビニスーパーバイザー)と副代表高橋勇太(現役アパレル店長)が、三井越後屋の「商売記」を始めとする家訓から流通業あるあるを抜き出し対談するこの企画。

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*江戸時代の三井越後屋の様子

今回は第5弾でございます。

前回までのトークはこちら
*【歴活対談その一 2人は小売業と健康管理について話した】
*【歴活対談その二 2人は商品の定価について話した】
*【歴活対談その三 2人はお客様のお申し入れ対応について話した】
*【歴活対談その四 2人は商品の死筋排除について話した】

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例によって、安藤竜(アンドリュー)が若干意訳して抜き出した20枚のカードから対談テーマを選んでいきます。

歴活対談その五 従業員さんのマネジメント 

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安藤「じゃあ次いきましょう」

高橋「さて、これはちょっとボリュームありますね。これ前回出たのかな?」

安藤「出てない。新しいやつ」

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安藤「従業員さんのやつじゃなかったかな」

高橋「それっぽいことが書いてありますね」

安藤「従業員さんをしっかり見ることが大事だよ。で、ちょっと損するからと言って大きな利益を捨てることがあってはならないと。逆にちょっと儲かるからと言って、セコイことをすると大きな損になることがあるよ。と。従業員さんのことでね」

高橋「で、あとは?」

安藤「従業員さんの良いも悪いもトップの考え方次第。素晴らしい将軍には素晴らしい家臣がいて、イマイチな主人にはイマイチな家臣がおると。結局、すべては上の人間が仕事ができるかどうかであって、仕事をよくわかってない主人は従業員の仕事のことを知らんと。だから下に能力のある人がいても使わないし、そんな人を放っておけば能力のある従業員さんは辞めちゃうよ。という内容でございます」

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高橋「いや〜。まさに!」

安藤「前に言ってた基本的には店長は店内で最強でなくてはならないというやつ」

高橋「あ〜そうすね」

安藤「もう一個は少しの損失を防ぐためにというところが、従業員さんの人件費をケチってですな、結局売り上げが落ちるというシフトとかのからみとかあるのかな。みたいな」

高橋「順にちょっとしゃべっていきますかね。従業員で少しの損失を防ぐために大きな利益・・・。まあ、あるあるですけどね。大なり小なり不正までいかないけど、さぼりとかあったりするんで、スタッフって。「トイレ行ってきます!」言いながらタバコ吸ってたりみたいな」

安藤「あぁ、やったやった」

高橋「やったんかい(笑)」

安藤「やるでしょ。タバコ吸うやつは良いよなって思うよね(笑)」

高橋「とか、まあ指摘するまでもないけど、やっぱりなんでしょうね下の人って上の人をめっちゃ見るんですよね」

安藤「ああ見るよね」

高橋「とくに女性スタッフに多いんですけどね。どこまでやったらこの人許してくれるのかなって」

安藤「ああ試してくるよね。あれ」

高橋「そうそう。何事においても。あのとき怒らなかったですよね、みたいな感じで。そういうのめっちゃあるので。また、あのとき怒らなかったからここでお願いしやすいっていう力関係もあったりするんで」

安藤「あるね。前許してやったやろ、みたいなやつね。」

高橋「でもやっぱりシフトですよね。ある程度無理を聞いといてあげるから、その代わりイベントの時は頑張ってねみたいな」

安藤「あるある!」

高橋「ちゃんとここ休み希望を入れといたんで、イベントの日は頑張ろう!みたいな」

安藤「クリスマスだけは来てよ!みたいなね」

高橋「一個一個指摘してたらキリがない(笑)」

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安藤「これに関しては?「主人は手代の仕事を知らず」というのは本当にその通りで、コンビニで言ったらとくに多いのが夜勤なんですよ。夜勤なにやってんのか知らないオーナーさんの多い事。夜勤入ってるオーナーさんの場合は昼勤がそっちに当たるんだけど」

高橋「ほ〜」

安藤「で、夜勤がやりたい放題になっている。ちゃんと夜勤を抑えるオーナーさんは勝利!っていう感じだよね。俺は夜勤は完璧だぞ。お前らがなにをやってもすぐにわかるぞ!お前かましただろ!みたいなね」

高橋「そういうのどういうトーンで指摘するんですか?というか結構失敗を重ねてきてですよね。」

安藤「そうそう。最初のうちは夜勤なんてわからんもん」

高橋「具体的にどんなことかましてくるんすか?」

安藤「かますというか、とりあえず仕事が多すぎて出来ません!っていうのは多いね」

高橋「ひまだろ。みたいな(笑)」

安藤「監視カメラチェックしたら寝てるやないか(笑)。みたいな」

高橋「生産性が悪いと」

安藤「生産性が激悪なんですよ。基本。」

高橋「そこはコツがあると」

安藤「そう、こうすればできるでしょっていう。その程度は絶対できる!って確信をもって言えないと。さぼりだすよね。」

高橋「業務を把握してない人はダメだと」

安藤「そうそう。昼間も一緒なんだけどね。昼間は昼間で主婦のパートさんはよく出来た人が結構いたりするからさ。任せっきりで従業員さんの働きを知らないわけですよ。従業員さんがなにをやっているのかを。そうすると生産性が悪くなる」

高橋「店長が出勤してないときとかね〜」

安藤「で、結局無駄にシフトの人数が増えるんだよ」

高橋「今日いらないだろって。ありますね〜。でも最初に戻るんだけど、それでカツカツのシフトにしたりすると、またそれで不満が出てきたりして」

安藤「それはもちろん」

高橋「それで自分のいない日とか、たぶんこの日とか定期的に暇だろうなという日に・・・。ガス抜きじゃないんだけど」

安藤「あるある(笑)。自分も休みで売上を期待していない日は、異常にシフトを厚くしておいてあげて、ダラダラしてていいよ。とかね」

高橋「あえて、きつい回しにせずにね。組んどこうかとか」

安藤「そうそう。常にギリギリで働いてるとキツイからね。ちょっとはゆったりできる時をつくる」

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高橋「最後、これでいうとやっぱりここですよ。「主人の心である」と。経営者は、企業は社長が9割といいますけど、お店はやっぱ店長が9割くらいすよね」

安藤「ほんとそうだよね」

高橋「なんかね。ディスプレイがどうとか物がどうとかあるけど、それも全部含めて人の差なんで。店長でぜんぜん変わる」

安藤「従業員さんがすごくても店長がダメだと本当ダメになるよね」

高橋「いやあ、ほんとダメになるの早いからね」

安藤「早い早い。で、辞めちゃうと」

高橋「やっぱりお金の面ってこの仕事あるんですけど、それ以上に店長との信頼関係がないと・・・。店長が結構、店長専用シフトにしてたりするんですよ」

安藤「あるね。そういうのね」

高橋「店長だけすごい早い時間に帰って・・・とか。もちろん帳尻は合わせてるんですけど。合わせ方もちょっと不公平みたいな。ようは店長だけあんなシフトっていう不満。結果的に二人がしゃべる時間も少なくなって。で、不満がたまるんですけど、結果、不満が不安になって不信にまでいっちゃって信用できないって。いつも口で言ってるけど何もしてくれないってなる。」

安藤「クレームの構造やん」

高橋「そうそう、話聞いときゃいいのにって。離職率えらい高い店長ってのがいたりするんですよ。あの店の従業員は絶対すぐに辞めていくっていう。」

安藤「あるある。ありますな〜」

 

つづく・・・

 

参考文献

三井事業史〈資料篇 1〉 (1973年)

『史料が語る三井のあゆみ』(2015年、三井文庫)

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