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キングカズは現代の斎藤別当実盛である!

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。

今回は、私にとって憧れの人たちについて。

キングカズこと三浦知良選手。

Jリーグ草創期の大スター。

ブラジルでプロとしてのキャリアを積み、ヴェルディ川崎で一時代を築き、イタリアセリエAのジェノアに移籍。

本人が熱望していたワールドカップの出場経験こそ叶わなかったものの、50歳となっても未だ現役。

横浜FCのFWとして、今もがむしゃらにピッチで走り続けている。

昨年はJ2リーグ20試合出場2ゴール。

2002年以降、二桁ゴールを決めた年はない。

しかも2008年以降は、J2リーグでの記録だ。

人は言うかもしれない。

あれほどの実績を残した選手のこんな姿は見たくないと。

確かに、全盛期のような活躍ができなくなったという理由で引退するスター選手は多い。

しかし私は、50歳となり往年のようなキレのあるドリブルではないとしても、今もピッチ上でカズという選手が走り続ける姿を見られることが嬉しい。

いくつになっても、自分の子供のような年齢の選手と張り合っている。

そんな姿に憧れるのである。

こんなキングカズのような人物が平安時代末期。

源平合戦のさなか。北陸の加賀にいた。

それが斎藤別当実盛。その人である。

斎藤別当実盛とはどんな人物?

*石川県小松市多太神社 斎藤別当実盛像

斎藤実盛は元々は関東の出身。

武蔵国長井庄(埼玉県熊谷市)にその領地を持ち、源氏方についていました。

当時、関東では源氏の内紛がひどく、源頼朝のお父さんの義朝と木曽義仲のお父さんの義賢が争いを繰り広げていました。

その争いの影響で義仲は木曽へ脱出することになるのですが、それを手引きしたのが斎藤実盛だと言われています。

その後、平治の乱で義朝が倒れると領地の長井庄は平氏に没収されますが、平氏から別当(領地の管理者)を任命され斎藤別当実盛と名乗るようになります。

源氏方から平氏方へと移籍した斎藤別当実盛ですが、平氏内では武将として評価され一目置かれる存在となっていました。

平氏の北陸木曽義仲征討軍に参加

その後、以仁王の令旨に端を発する源平合戦が日本中で巻き起こります。

その頃、斎藤別当実盛は高齢となっていましたが、北陸で勢力を拡大している木曽義仲の征討軍が平氏で組織されることになると、先祖の地が北陸越前国(福井県)だったということもあり、故郷に錦を飾りたいと斎藤別当実盛は征討軍への参加を希望します。

かつて自分自身が助けた子供が成長し、大きな敵となって目の前に現れた。


*富山県小矢部市埴生八幡神社 木曽義仲像

*石川県河北郡津幡町 倶利伽羅古戦場

木曽義仲は倶利伽羅峠の戦いで平氏軍に大勝。

平氏軍は篠原(加賀市)まで退却。

源氏を迎え撃ちます。

*石川県小松市多太神社宝物館

その際、斎藤別当実盛は平氏の総大将の平宗盛に、大将の証である赤地の錦の直垂の着用を願い、許されます。

そして老人が張り切っているとバカにされないようにと、墨で白髪を黒く染めて戦いに挑むのです。

しかし、ここでも平氏軍は敗走。

ただ一騎、踏みとどまって戦い続ける斎藤別当実盛。

しかし最後には手塚太郎光盛との壮絶な一騎打ちの末、その人生を終えることになるのです。

高齢となり大将にまでなっても戦場で一人の武者として戦いたいと願い、最後までその意思を貫き通した斎藤別当実盛の最期は私の心を打ってやまないのです。

後日談その一

斎藤別当実盛は手塚太郎光盛との一騎打ちの際、名を名乗っていませんでした。

そのためどう見ても大将の格好をしているのに、なぜか関東訛りの男がいったい誰なのかわかりませんでした。

*石川県加賀市篠原古戦場 首洗池

しかし木曽義仲の腹心である樋口兼光が池で首を洗ったところ、黒髪が白くなり斎藤別当実盛だと判別できたのです。

*石川県加賀市篠原古戦場

 

そして、幼き頃に自分の命を救ってくれた斎藤別当実盛を自分が討ってしまったことを嘆いた木曽義仲は、人目もはばからず号泣するのです。

木曽義仲は実盛の供養のため、実盛の兜を多太神社に奉納。

*石川県小松市多太神社宝物館 実物は撮影禁止のためこちらはレプリカ。

多太神社では800年以上の時を超えて今もなお、兜を大切に保管しているのです。

後日談その二

ちなみに斎藤別当実盛を討った手塚光盛。

漫画家の手塚治虫さんのご先祖様なんだそうです。

『火の鳥乱世編下』には手塚治虫氏の似顔絵で描かれています。

主な参考文献

安藤竜「北陸源平合戦物語vol.3平家の名将斎藤別当実盛ゆかりの地!多太神社と篠原古戦場」(『Coupling2017年3月号』)

細井勝『北陸平家物語紀行』(2011年、北國新聞社)

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