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連歌巻こうぜ!気楽に連歌入門その一 連歌用語編

連歌って敷居が高くて難しそう・・・

連歌に興味はあるけど、どうやったら良いのかわからない。
そもそも一人じゃできないし・・・

どうしたらいいの〜

そんな方、意外と多いのではないでしょうか。

私もそうでした。でも内田かつひろさんの主宰する連歌会に参加して、ものすごく面白かったんです。

*内田かつひろさんのサイト
 「平成和歌所〜ひたすら楽しむ歌文化〜」

そこで今回のテーマは連歌入門。
その第一回は連歌の用語編です。

 第一回 連歌用語編〜用語を知って連歌師になりきろう
 第二回 連歌式目編〜連歌のルールを知ろう
 第三回 連歌準備編〜準備をしたら楽しいもの
 第四回 連歌実践編〜カラオケのように連歌を巻こう

次回以降のテーマはこんな感じです。

ではまず、連歌の用語について語っていきますが、その前に・・・

短歌と和歌は違うという話

短歌と和歌って違うんです。
ここを知っておいてから連歌を楽しんでいただくと面白いのかなと思うのです。
短歌と和歌は同じ、五七五七七なのですが、短歌はどんな言葉を使っても可なのに対して、和歌は歴史のなかで洗練されてきた言葉しか使用不可という違いがあります。

なので、短歌は割とルール無用なのですが、和歌はルールが結構あります。
「春にはウグイスがいいよね〜」とか扱うテーマがある程度決まっていたり、「袖が出てきたらだいたい濡れるよね〜」とか、お決まりのパターンがあって、それを踏まえた上で詠むのです。

ですので、連歌をする際は短歌風にやるのか、和歌風にやるのか、それともミックスでいくのか、その辺りも決めてからやるとさらに盛り上がりますので、まずは頭にいれておいてくださいね。

では、いよいよ連歌入門と参りましょう!

連歌ってどんなもの?

ちなみに連歌はあまりにも現代人には馴染みがないせいか、音だけでレンガと言うとまずブロックの煉瓦に間違われます。

こいつはいったい何を始める気だ?
とかなり警戒されますので、注意しましょう。

さて、連歌は鎌倉から室町時代にかけて大流行した遊びです。

何人かで、五・七・五の部分と七・七の部分とを順番に詠んでいき、それを繰り返していくことから「連歌」と呼ばれるようになりました。

普通はこれを100句まで続けます。これを「百韻(ひゃくいん)」と呼びます。これが基本型です。

ただ、100句も詠んでるとあまりにも長いので(7〜12時間かかっていたそうです)、50句で終わらせる「五十韻」や和歌の三十六歌仙にちなんで36句だけ詠む「歌仙」
それでも長いときは、半分の18句だけ詠む「半歌仙」が行なわれました。麻雀の半荘(ハンチャン)みたいなもんですね。

*wikipediaより菅原道真像

そして連歌をする際は必ず連歌の神である天神様(菅原道真)のお姿か天神名号の掛け軸を床の間にかけるという決まりがあったようです。
ちなみに写真に写っている謎の絵馬は、その代用品として金沢神社からいただいてきたものです。
本気の方が見たら怒られそうですが、いずれはそんなものを使ってやってみたいですね。
また、百韻だと7〜12時間ですから、さすがに食事や酒は出るのですが、ほどほどにしておくのがマナーだったようです。

連歌の用語を解説

まず、最初に詠む五七五の句のことを発句(ほっく)と呼びます。そして次の七七の句は脇句(わきのく)
そのあと第三、第四と続きますが、ここを平句(ひらく)といいます。
連歌では、発句、脇句、第三句までの流れを重視しますが、このセットのことを三つ物(みつもの)といいます。
連歌全体の流れのことは行様(ゆきよう)と呼びます。
あとで話しますが、この行様が連歌では非常に重要なのです。
そして、最後の句を挙句(あげく)と呼びます。「挙げ句の果て」なんて言うのはここからきています。

また、連歌は流れを重視しますので、句の前後を表す用語があります。ひとつ前の句のことは前句(まえく)、ひとつ前の句につけた句のことを付句(つけく)、前の句のさらに前の句を打越(うちこし)、そして前句と付句の関係については付合(つけあい)と言います。
そして流れを重視する連歌で嫌われること、それが輪廻(りんね)です。これは似たテーマの歌が繰り返されることを意味します。
いくらミスチルが好きっていったって、カラオケ全部がミスチルなのはちょっと飽きてくるなぁ・・・っていうことです。

そうやって連歌は続いていくのですが、詠まれた歌はすべて懐紙(かいし)と呼ばれる紙に記録されます。茶道の懐紙のように小さくはなく、もっと大きな紙です。そしてこの記録係のことを執筆(しゅひつ)と呼びます。
そして執筆によって記録された連歌全体の記録を一巻(いっかん)と呼びます。セットリストのようなものですかね。ボーリングの成績表のようなものと言ってもいいかもしれません。
この一巻を一緒に作るという意味で、連歌をすることを巻く(まく)といいます。表題の「連歌巻こうぜ」というのは、そこから取っているのです。
だから、「最近連歌やってますか?」と聞きたいときは、

「最近どう?連歌巻いてる?」

と、HiHiのように聞くのが正解です。

連歌の参加者は連衆(れんじゅ)と呼びます。
百韻連歌なら七・八名から十数人くらいが普通のようです。半歌仙でも五人くらいいると楽だなあと思います。二人や三人でもできますが、すぐに順番が回ってくるカラオケのようで、ちょっと慣れないと疲れますね。

連衆が歌を詠む順番ですが、順繰りに詠むことを膝送り(ひざおくり)。早く作れたものから発表することを出勝(でがち)と言います。ただ、出勝の場合でも最初の一巡は膝送りにして必ず一人一首は詠むことができるように心配りをしたようです。
出勝の場合、懐紙の末尾には各々が詠んだ句数を書き上げます。これを句上(くあげ)といいます。

連歌は一回きりのものと定期的に行われるものがあり、毎月定期的に行う連歌を月並連歌(つきなみれんが)と言います。
そして月並連歌の場合は亭主は当番制にし、当番のことを頭(とう)と呼びました。

さて、ある程度基礎的な用語を確認できたところで、つぎは連歌のルールにあたる式目(しきもく)について解説していきます。

お楽しみに。

実際に連歌を詠んだ様子はこちら
望月連歌之会を開催しました

文責:安藤竜(アンドリュー)

参考文献

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