連歌の特訓のための週並連歌会もいよいよ3回目。
激しいあられが吹く日だったので「玉霰連歌之会」と名付けてみました。
今回はさすがの天気のため人数は3名。
今回も連歌の神である菅原道眞像(の絵馬で代用)を会場に置いて開催です。
本来とはだいぶ意味が違いますが、やっぱり気分の問題です。
今回の式目(ルール)は、
半歌仙(十八句)
定座は月表六句、花裏八句(6句目で月を詠む。14句目で花を詠む)
脇起り(最初の一句目は当季の古典和歌から選び脇句(二句目)から詠む)
膝送り(順送りで詠んでいく)
2時間一本勝負!
にしてみましたよ。
あとグランドルールとして、慣れない人は「古今和歌集」から古歌をパクっても良しとするのは前回同様です。
さあ連歌会スタート!
発句(一句目)は例によって副代表高橋勇太セレクトです。
藤原定家の
「風の上に 星の光は 冴えながら わざともふらぬ 霰をぞ聞く」
星を詠んだ和歌なんてあるのですね。
激しい霰の日に逆に満天の星空を思い浮かべてのスタートです。
平成二十九年 十二月十一日
玉霰連歌之会 於 ぶどうの木 金沢フォーラス店
発句 風の上に 星の光は 冴えながら 冬 藤原定家
脇句 人に知られぬ 恋もするかな 恋 れい
第三 君去りし 枕の上に 露落ちて 恋 勇太
第四 朝の光に 心満ちぬる 雑 竜
第五 花の香を 風のたよりに たくへてそ 春 れい
第六 君となかめる 春の夜の月 月 勇太
第七 うれしきを 何につつまむ 夢路さへ 雑 れい
第八 一声鳴くは ほととぎすかな 夏 竜
第九 あかあかと つれない日差し 声も出ず 夏 勇太
第十 我うちつけに 恋ひまさりけり 恋 れい
第十一 夕暮れの 秋風たちぬ 校庭に 秋 竜
第十二 一人たたすむ 四年後の僕 雑 勇太
第十三 君や来む われや行かむの 十六夜の月 秋 れい
第十四 うつろふ菊に 想ひのせつつ 花 竜
第十五 昨日といひ けふと暮らして 今宵また 雑 勇太
第十六 雪も我が身も ふりまさりつつ 冬 れい
第十七 冬ごもり 思ひをよせし 時も過ぎ 冬 竜
挙句 それでもなほ待つ 君が呼ぶ声 恋 勇太
平成二十九年 十二月四日
無事、半歌仙巻き終えました。
初心者が3人はなかなかハードです。
簡単ですが、半紙に執筆して終了。
みなさまお疲れさまでした!
*追記
この記事を書いた時点で、どうも日付は最初に書くものらしく、また会場も表題の横に書くようだということを知る。次回からはやってみよう。
文責:安藤竜(アンドリュー)
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