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アンドリューの今年の10冊(2017年に読んだ本編)

安藤竜(アンドリュー)今年の10冊。

2017年に読んだ本編をお届けします。

2017年に読んだ本であれば、何年に発行された本でも可というルールでご紹介してみますね。
ほかのルールとしては、漫画は入れない、歴史本にこだわらないという形で選んでみました。

では、

第10位 日本の皿屋敷伝説

これはすごいですよ。
日本全国48箇所の皿屋敷伝説の舞台をすべて回って調査した記録です。
皿屋敷伝説といえば東京の番長皿屋敷と姫路の播州皿屋敷くらいかと思いきや48箇所もあったのか!という驚きとそこ全部回ったのか!という驚き。
魂の入った力作。ぜひご一読ください。

伊藤篤『日本の皿屋敷伝説』(2002、海鳥社)

*参考記事
 金沢の皿屋敷の謎【前編】

第9位 徳川社会の底力

これは完全に私情が入っているので恐縮です。
私が大学院時代に修士論文を書くために使っていた兵庫県小野市の「三枝家文書」というのがあるのですが、これを私よりも少し早く使って研究をしていた山﨑さんが、その成果をもとに書いた一般書です。
内容としては江戸時代の支配の仕組みは結構うまくできていたんだよという感じなんですが、私とはだいぶん思考のアプローチが違うので個人的に面白いなあと改めて思った一冊です。

山崎善弘『徳川社会の底力』(2017、柏書房)

第8位 空棺の烏(八咫烏シリーズ4)

奥さんに勧められて読んだ本。
シリーズ1作目はあまり趣味じゃないのですが、2作目から学園物みたいになってきて面白くなってきました。
頭のいい人が格好良く描かれている小説が私はどうも好きみたいですね。
平安時代の日本をモチーフにしたファンタジーです。

阿部智里『空棺の烏 八咫烏シリーズ4』(2017、文春文庫)

第7位 勉強できる子卑屈化社会

頭が良いというのは意外と生きにくいのです。
ものすごい嫉妬の対象となる。
スポーツできる子はモテても、頭のいい子はモテない。
そんな社会があったよね。という話。
最近は運動できて少し悪い子より、真面目で頭の良い子がモテるそうです。嬉しいなあと思います。

前川ヤスタカ『勉強できる子卑屈化社会』(2016、宝島社)

第6位 たたかう植物

SWITCHインタビューというテレビ番組がありまして、そこで著者の稲垣さんと元横浜ベイスターズの三浦大輔投手が対談してたんです。
雑草は踏まれても立ち上がらないとか、そのときのトークが面白くて購入したのですが、中身も面白い。
とくに面白かったのは、寿命というのは生物が生き残りのために生み出した発明だというところ。
1つの個体では変化対応ができないから、寿命で殺して変化対応させるんだというのです。
昔、天動説が世の中に広まったのは、地動説の論者が天動説論者を説得したのでなく、天動説論者が亡くなって地動説論者だけになったんだという話を聞いたことがあったのですが、まさにそれだなと思ったんです。面白いです。

稲垣栄洋『たたかう植物』(2015年、筑摩書房)

第5位 四季を味わうルールブック

最近、私は連歌にはまっていますが、そのきっかけを作ってくれた方の本。
とにかく気楽に知的に和歌の世界を解説してくれるのがクールです。

内田かつひろ『四季を味わうルールブック』(2017、歌林苑)

第4位 関ヶ原合戦

まだ読んでなかったんか!?
そう言われそうな名著。
関ヶ原合戦をもっと政治的に分析しようという視点が素晴らしい。江戸時代の様々な仕組みは結局、関ヶ原合戦の微妙なアヤが原因だったことが良く分かる。非常に刺激的な一冊でした。

笠谷和比古『関ヶ原合戦』(2008、講談社学術文庫)

第3位 図書館の魔女

ファンタジー小説ですが、本当に面白い。
アカデミックとエンターテインメントが見事に融合していると思う一冊。
言語学の専門家だけに、言葉の使い方は難解なのだけど不思議とスムーズに読める。またキャラクター造形も素晴らしい。
そして、何よりも私は手話という言語の美しさを知ることができた。手話は日本語のサブ言語ではなく、一つのれっきとした言語なんだと知ることができただけでも読んだ価値があったなあと思わされました。

高田大介『図書館の魔女』(2016、講談社文庫)

第2位 枕草子のたくらみ

あまりにも面白すぎて、じつはまだ読了していない。
枕草子なんてギャルのエッセイみたいに思っていた私ですが、そんな軽いものではないんだぞ!ということが軽妙かつダイナミックに語られる。
「春はあけぼの」の1行だけでもそこまで読み取れるのか!と。
知的好奇心をビンビンに刺激された1冊。

山本淳子『枕草子のたくらみ』(2017、朝日新聞出版)

第1位 一汁一菜でよいという提案

私のライフスタイルを変えた一冊。
この一冊を読んで、私はかなり定期的に自炊をするようになりました。
これまで様々な料理本や体調管理の本なども読んできましたが、これは白眉。
日々の家庭の食事は美味しくなくて良い。丁寧でなくて良い。
この一言の力はかなり大きかった。
きちんと家事をしなければならない。丁寧な暮らしをしなくてはならないという呪縛から解放され、逆に以前よりも家事が出来、丁寧な暮らしが出来るようになった。
ぜひすべての日本人に読んでほしい一冊です。

土井善晴『一汁一菜でよいという提案』(2016、グラフィック社)

番外

レイ・A・クロック・ロバート・アンダーソン『成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝』(2007、プレジデント社)

落合弘樹『秩禄処分』(2015、講談社学術文庫)

平雅行『親鸞とその時代』(2001、法蔵館)

いかがだったでしょうか、安藤竜(アンドリュー)の今年の10冊。
次回は2017年に発行された本だけのバージョンでご紹介してみようと思いますよ。
乞うご期待!

アンドリューの2017年の10冊

第1位
土井善晴『一汁一菜でよいという提案』(2016、グラフィック社)
第2位
山本淳子『枕草子のたくらみ』(2017、朝日新聞出版)
第3位
高田大介『図書館の魔女』(2016、講談社文庫)
第4位
笠谷和比古『関ヶ原合戦』(2008、講談社学術文庫)
第5位
内田かつひろ『四季を味わうルールブック』(2017、歌林苑)
第6位
稲垣栄洋『たたかう植物』(2015年、筑摩書房)
第7位
前川ヤスタカ『勉強できる子卑屈化社会』(2016、宝島社)
第8位
阿部智里『空棺の烏 八咫烏シリーズ4』(2017、文春文庫)
第9位
山崎善弘『徳川社会の底力』(2017、柏書房)
第10位
伊藤篤『日本の皿屋敷伝説』(2002、海鳥社)

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