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十二月大歌舞伎「実盛物語」観劇記

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。

十二月大歌舞伎では、片岡愛之助さんが実盛を演じる源平布引滝の三段目。「実盛物語」がかけられるということで、どうしてもそれだけが見たく、歌舞伎座まで弾丸ツアーを慣行しましたよ。

歌舞伎人

斉藤別当実盛といえば、石川県小松市・加賀市の方であればご存知でしょう。

私も過去さんざん色々な場所で取り上げ、なんなら斉藤別当実盛チーフなども作ったくらいですので、非常に胸熱なわけでございます。

⚪︎過去の斉藤別当実盛に関する記事

*キングカズは斉藤別当実盛である

*源平合戦の英雄!斉藤別当実盛をめぐる旅

実盛物語の見どころ

「実盛物語」はそもそも斉藤別当実盛の人生を知っていて初めて心から楽しめるお話です。

斉藤別当実盛は元々、源氏の武将でしたが、源義朝が平治の乱で破れてからは平家に属します。
源氏の武将だった頃、源氏内の争いで殺されそうになった幼い木曽義仲を木曽へ逃します(物語では平清盛に殺されそうになった話として描かれます)。

実盛物語はまさに、このシーンを描いています。

物語の最後は、実盛が加賀の篠原の戦いで手塚光盛に討たれることを誰もが知っているという前提で描かれます。

非常に複雑な人間関係とストーリーなので、どういうこと?

となる方も多いと思います。

大雑把に言うと、斉藤別当実盛は平家方でありながら源氏の旗を守ろうと、しかたなく小万という女性の腕を切り落とします。しかし、それが原因でその女性は亡くなってしまいます。

のちに小万は木曽義仲の母の葵御前をかくまっていた百姓九郎助の娘だということがわかります。源氏に同情してやったことが結果的に小万を死に至らせた訳です。

源氏を守る九郎助にしてみれば、実盛は娘の仇だが平家でありながら源氏の味方をしてくれる素晴らしい人ということになります。結果九郎助の子供の太郎吉にとって、実盛は母の仇となりました。小万は死にあたって、本当は九郎助の子ではなく平家の誰かの娘だということがわかります。

そんな折、葵御前は木曽義仲を出産。実盛は木曽義仲の家臣とさせることを提案します。

しかし葵御前は平家縁の者は家臣にできない。太郎吉が手柄をあげた暁には家臣として迎え入れましょうといいます。

そんな中、瀬尾が小万の遺体を蹴ったりののしったりします。怒った太郎吉。母の形見の刀で瀬尾を刺します。なんと瀬尾こそがじつは小万の実の親。話を聞いていた瀬尾は自分を殺させることで太郎吉に手柄を立てさせようとしたのでした。

結果、無事木曽義仲の家臣となることを許された太郎吉。手塚太郎光盛と名乗ることになるのです。

すぐに母の仇を討とうとする太郎吉ですが、実盛はお前が一人前になったら討ち取られてやろう。
北陸は篠原で、老齢となっても今と同じ姿であるように墨で髭を染めてな。と。
そういい残して、馬上の人となり花道を去っていくのです。

なかなか分かりにくい上に、今となっては違和感しかない演出もあるのですが、実盛ファンの我々にしてみれば、まさかこんなエピソードが!みたいなストーリーが楽しいです。

瀬尾が首を切られるときは「平馬返り」という座ったまま宙返りする荒業が見られたり、実盛と太郎吉くんの可愛いやりとりなど笑いも多いお芝居です。

ぜひ行ってみてくださいませ。

オリジナル斎藤別当実盛チーフを持って。

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