歴活連歌之会〜新春乃巻〜

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。
新年最初の歴活連歌之会〜新春乃巻〜を開催いたしました。
歴活有志による連歌虎の穴も5回目。
だいぶみんな慣れてきましたよ。
今回の式目(ルール)も前回と同様、
半歌仙(十八句)
定座は月表五句、花裏十二句(五句目で月を詠む。十七句目で花を詠む)
脇起り(最初の一句目は当季の古典和歌から選び脇句(二句目)から詠む)
膝送り(順送りで詠んでいく)
2時間一本勝負!
です。
あとグランドルールとして、慣れない人は「古今和歌集」から古歌をパクっても良しというのもいつもの通りです。
さあ連歌会スタート!
発句(一句目)は例によって副代表高橋勇太セレクトです。
大伴家持の
「新しき 年の初めは 弥年に 雪踏み平し 常かくにもが」
1月3日に雪が降った金沢にぴったりの新春の歌からスタートです。
平成丗年壱月四日
歴活連歌之会 新春乃巻
於 ぶどうの木金沢フォーラス店
発句 新しき 年の初めは 弥年に 冬 大伴家持
脇句 瀬戸の水面に 映る陽の橋 雑 竜
第三 ひとり見る ながめて散りぬ 去年の夢 雑 俊克
第四 吹きくる風は 花の香ぞする 春 ゆき
第五 月夜には 浅ノ川沿い 散歩する 月 れい
第六 貸しきりの夜 二人歩いて 恋 勇太
第七 鼻歌を ハミングしつつ 女川 雑 れい
第八 初夏の衣の 早く乾かむ 夏 竜
第九 月の夜に 永遠の契りを 望めども 月 俊克
第十 今日を限りの 別れなりけり 恋 ゆき
第十一 かくや姫 天から迎え やってきて 雑 れい
第十二 名残を惜しむ 三太郎かな 雑 勇太
第十三 ひぐらしの 声鳴り止まぬ 廃屋に 夏 竜
第十四 夏の終わりの 永遠を楽しむ 夏 俊克
第十五 赤とんほ 秋を探して 今想ふ 秋 ゆき
第十六 夕暮れせまり 一人立てれは 秋 れい
第十七 紅葉の浦の苫屋の さひしきに 花 勇太
挙句 暮れゆく空に のぼる望月 竜
無事、半歌仙巻き終えました。
今回も簡単ですが、半紙に執筆して終了。
みなさまお疲れさまでした!
今回も楽しい時間でございました。
文責:安藤竜(アンドリュー)
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