和歌の世界観を感じてみよう vol.1

月夜には それとも見えず 梅の花 香をたづねてぞ しるべかりける
凡河内躬恒
<ざっくり訳>
月夜には、月の光の白と梅の花の白が混じり合い、どれが梅の花やらはっきりと見えない。
そこで香りをたどっていって、梅の花を探すべきであったなあ
まさにこの歌の世界が眼前に広がる夜の兼六園。
これを踏まえて、ものすごくくだらない和歌を作ってみました。
春に21世紀美術館近くで、どらやきを求めて詠める
戸棚には それとも見えず どらやきの 香をたづねてぞ しるべかりける
戸棚の中のどらやきは、木目の色とどらやきの皮の色が混じってしまって、どれがどらやきかはっきりと見えない。
そこで香りをたどっていって、どらやきがどれか探すべきであったなあ。
お粗末様でございました。