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晩春の藤をテーマに和歌を詠む

GW後半に奥様が東京から金沢にやってくる前のGW前半、松任グリーンパークにて詠める。

いついつと 松任に咲く 藤浪の 立ち返りつつ 君を思わむ

奥様が金沢にやってくるのが、いつかいつかと待つ私。
松任グリーンパークに波の様に咲く藤の花の前で、気もそぞろにまるで波の様に行ったり来たりする私がいることよ。

藤浪の縁語

藤の花といえば藤棚に咲く姿が波のようということで、藤浪と呼ばれます。

浪は立ったり、寄せたりが縁語として使われます。

藤波辰爾と覚えましょう。

藤の花はどう詠む?

よそに見て かへらむ人に 藤の花 はひまつはれよ 枝は折るとも
僧正遍昭

我宿に さける藤浪 立ちかへり 過ぎがてにのみ 人のみるらむ
凡河内躬恒

古今和歌集からはこの2首。

帰ってしまう人に、藤の花のつるが絡み付いて帰らない様にしてくれという僧正遍昭の歌と、見事な藤の花に見とれて人が通り過ぎにくくしているという様を詠んだ凡河内躬恒の歌です。

新古今和歌集の紀貫之の2首。

暮れぬとは 思うものから 藤の花 さける宿には 春ぞ久しき

みどりなる 松にかかれる 藤なれど おのが頃ぞと 花は咲きける 

桜が散ってしまっても、藤の花の咲く(藤原氏の)家は常春の国ですね。
そして、緑の松に紫の藤がかかって、自分の季節だと咲き誇っているよ。

平安歌人にとって春は桜と同義ですが、藤の花は春には自分もいるぞ!と強く主張する花。そして藤の花が咲き続ける限り、春は終わらないのですね。

 

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