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9月23日!斎藤別当実盛が加賀に降誕!

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。

本日、調査から帰って来てメールチェックをしたらば、なんとなんと加賀市の実盛実行委員会の方からのメールが!

9月23日に斎藤別当実盛にまつわるイベントが開催されるとのこと。ヤッホーい!
昨年は開催されなかったので、もう無いのかと思ってましたよ。

日本のほとんどの方は

「実盛って誰やねん!?」

状態だとは思いますが、私の喜びをまずは何も言わず受け止めていただきたい。
その上で、いかに斎藤別当実盛が素敵なのかを語ろうではありませんか。迷惑千万かもしれませんが、お付き合いくださいませ。

以前、私はキングカズは現代の斎藤別当実盛である!という記事を書いたことがあります。
そう、斎藤別当実盛=キングカズです!以上!
その魅力はこの一言に尽きると言って良いでしょう。

でもほんと、斎藤別当実盛というのは、まさに現代で言うところのキングカズのような人なのですよ。

ややこしいので話が長くなるのですが、話さないと伝わらないので、実盛のいったいどこが魅力的なのかをいちいち語っていこうではありませんか!
頑張ってついて来てくださいね!

まず、実盛はもともと先祖が越前国です。
加賀の富樫氏や林氏などとルーツが同じです。斎藤というだけあって藤原氏の一族です。
しかし実盛の時は現在の埼玉県にいて、源氏方の木曽義仲のお父さんに近しい武将でした。木曽義仲のお父さんも埼玉県に領地をもっていたのですね。
そして木曽義仲のお父さんが源氏の内紛で殺されると、実盛は義仲を助け木曽に逃がします。この時初めて義仲は木曽義仲を名乗るのです。
実盛はその後も埼玉県にいましたが、世の中は次第に源氏から平家の世の中に変わります。実盛の領地も平家のものとなり、実盛は平家の領地を代官として管理する「別当」と言う役職をもらって、自分の領地だったところを治めていました。
とはいえ、実盛の武勇は平家の中でも評判で、実盛は平家方につくことに誇りも持っていました。

しかし、平家が我が世の春を謳歌していた時、地方では打倒平家の動きが盛んになっていました。平家はやりすぎたのです。
以仁王の挙兵があり、それに呼応して源頼朝や木曽義仲が立ち上がりました。木曽義仲は越後の平家方を倒すと北陸の反平家連合を巻き込み、一気に近江まで攻め込みます。

そんなところまで攻め込まれた平家軍。
木曽義仲討伐の軍を立ち上げます。そこに立候補したのが、もう老兵となった斎藤別当実盛です。
地元越前での戦いを、武士としての死に場所にしようとしたのです。
大将の証である赤地錦の直垂を着用することを嘆願して認められた実盛は北陸での戦いに挑みます。

最初の戦いは、福井県勝山市にある平泉寺のリーダー斉明の裏切りのおかげで大勝利!一気に越中まで攻略していきます。
しかし、そこから木曽義仲の反撃がやって来ました。
そして、火牛の計で有名なあの倶利伽羅峠の戦いで大敗北を喫してしまいます。
敗走する平家軍。加賀の篠原で再度、木曽義仲と戦うことになります。

この時、実盛は一大決心をします。
もう俺はがむしゃらに行く!そしてそんな姿を「年寄りが頑張っちゃって」みたいに若造になめられたくない!
と考え、鏡を見ながら白髪を墨で黒く染め始めました。
そして篠原の戦いでは、黒髪でまるで若武者のように躍動したのであります。
しかし、勢いに勝る義仲軍を止めることができず、味方は敗走。
実盛も源氏の若武者、手塚光盛と一騎打ちの末に力尽きて破れてしまったのです。

もうカズ!キングカズじゃん。
往年の切れ味は失われ、ゴールも年間で0になる年が出てきてもなお、未だ現役!
破れざますら格好良い。魂は篠原に置いてきた!ってもんですよ。
そうは思いませんか。

さて、早速本営に戻って来て木曽義仲に手柄を報告した手塚光盛ですが、身分の高そうな赤地錦の直垂を着ている若い男だが、いったいこれは誰だ?と悩むことになります。
その時、ある者が斎藤別当実盛がどうも白髪を黒く染めているらしいとの噂を聞きつけました。
「洗ってみよ」
と命令する義仲。さて首を洗ってみると、みるみる白髪が!
あぁ、これは斎藤別当実盛だ!

「俺は、幼い頃の命の恩人を殺してしまった!」

と実盛の首を抱きしめ、号泣する義仲。

その後、義仲は直垂やカブトを小松の多太神社に奉納。実盛の菩提を厚く弔ったのです。しかし多太神社に残る古文書では奉納者の名前は山吹。それは実盛の娘さんの名前なのでした。

のち、平家物語フリークで、奥の細道はただの平家物語の聖地巡礼なんじゃないか?とまで思わせる松尾芭蕉は小松を訪れ、当然多太神社を訪問。

「むざんやな かぶとの下の きりぎりす」

という句を残すのであります。

こんなストーリーが実盛物語。
二年前には歌舞伎座でも愛之助さんがやってましたね。

今回のイベントでは『等伯』で有名な安倍龍太郎さんの書き下ろし台本「黒髪の塚」が語りで演じられるとのこと。
さて、どんな内容になるやら。安倍龍太郎さんやご子孫の方も来られるみたいなので楽しみです。

ぜひ、皆さんも行ってみてくださいね!

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