【金沢観光情報】金沢で唯一見学できる武家屋敷、寺嶋蔵人邸(大手町)

近江町市場から橋場町まで歩いてきて、左へ曲がればひがし茶屋街ですが、ここをあえて右へ曲がってみるのも結構お楽しみなのです。
こちらには金沢で唯一、建物の中を見学できる武家屋敷、寺嶋蔵人邸があります。
あれ?
長町武家屋敷街に野村家というところがあって、そこは見学できるんじゃなかったっけ?
と、思われる方もいるかもしれません。
でも残念ながら野村家の建物は、じつは加賀市の橋立というところにあった北前船商人の邸宅を移築したものなので、厳密には武家屋敷跡とは言えないのです(とはいっても素晴らしい建物には違いないので、野村家も気にせず見学はぜひしてほしい)。
寺嶋蔵人は禄高450石ですが、文政期の加賀藩の藩政改革を主導した上に、文化人でもあったので建物もさることながら、お庭も素敵なのでぜひ金沢に来たら見に行ってほしい場所のひとつです。
この邸宅の前の道路は、今は暗渠ですが本来金沢城の堀(惣構)だったのだとか。
入ってすぐの素敵なお部屋は奥座敷。
昭和63年まで実際にお住まいだったそうなのですが、それ以後は金沢市へ寄付されたのだとか。
本来は上の写真の広さだったのですが、明治6年に上半分の奥向きのスペースだけになりました。
お庭は、水を引いていないことから乾泉亭と名付けられたとか。
このお庭は、4月頃は満天星(ドウダンツツジ)が咲き乱れるのだそうです。
茶室で抹茶もいただけます。
ウグイス張りの廊下。
いい声が聞こえてきました。
お花が咲いている時期も良いですが、新緑の季節もなかなかですよ。