儲けのヒントは目の前の人が持っている!〜井原西鶴「日本永代蔵」に学ぶビジネスのヒント その7〜

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。
井原西鶴が記した「日本永代蔵」。
歴史の教科書で名前だけは聞いたことがあると思います。
しかしこの「日本永代蔵」が江戸時代のビジネス書といってもよい内容だというのはご存知でしょうか?。
時は元禄。江戸の高度成長期にあたります。
大坂は町人文化が花開き、様々なビジネスが生まれました。
「日本永代蔵」はそんな江戸時代のビジネスの成功事例集だったのです。
「日本永代蔵」に学ぶビジネスのヒント その7 儲けのヒントは目の前の人が持っている!
世界の借屋大将
京都の室町に藤市という人がいた。
彼は「広い世界で一番の金持ちは自分だ!」
と自慢していましたが、その理由は1000貫目の銀を持っていたのに借家住まいだったから。
*1貫目=1000匁。1両=60匁。1両=30万円で計算すると、現在価値では50億円となります。借家住まいで50億円持っていたらすごいですね。
彼は家業のほかに、常に筆を持って、
両替屋の手代が通れば銭や小判の相場を聞く。
米問屋の手代には米の取引相場を聞く。
生薬屋や呉服屋の手代には長崎の情報を聞く
など、すべての相場を書き留めておいたので、相場のことは彼に聞け!となって京都中から重宝されるようになったというのです。
今回の学び
ただ目の前の仕事をするだけでは大きな成功はできないということです。
サラリーマンとして日々仕事をしていたら、多くの人に会うことができるでしょう。
その機会を私たちはただ見過ごしてはいないでしょうか?
藤市さんは多くのお店の手代さんがやってくるという環境をいかし、相場という情報を集めました。
あなたは日々、どのような人に会っていますか?
その人たちはどんなことを知っているでしょうか?
考えてみてはいかがでしょうか。
参考文献
井原西鶴著、堀切実訳『新版 日本永代蔵 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
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