土井善晴先生の『一汁一菜でよいという提案』を読んでふと徳川家康を思い出す。

一汁一菜でよいという提案。
まさか料理研究家である土井善晴先生が、そんな本を出すとは・・・
歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。
この本はその題名の通り、
「日常の食事は一汁一菜でよい」
ということについてひたすら述べられた本です。
一汁一菜とは、ご飯と味噌汁と菜(おかず)のこと。
しかし、味噌汁は栄養価を考えて具沢山にする。
そうすれば、おかずは基本的に漬物でよい。
というかなくてもよいくらいなのだそうです。
これをひとつの型とする。
そして、ご飯は左、味噌汁は右、漬物は上にと三角形にきれいに並べる。
独り身であれば御膳に並べるとどんな汚いテーブルだろうが、美しくなる。
土井善晴先生はこの一汁一菜について、「システム」であり「思想」であり「美学」であり「生き方」であるといいます。
豪華なハレの食事はたまにで大丈夫。
そもそも日常の家庭料理は本来手をかける必要がない。
素材を活かすにはよりシンプルにした方が良いし、そもそも単純なものを下に見る風潮が料理をする人間を苦しめている。
そもそも、手をかけること=料理ではないのだ。
ご飯と味噌汁のすごいところは毎日食べても飽きないこと。
食べ飽きてしまうような立派な料理を作ろうとするからつらいのである。
「普通においしい」というごはんをつくる。しかも5分で。
おいしいとかまずいというのは大きな問題ではない。
一汁一菜のシステムをとにかく回す。
ときにとびきり美味しく、ときにイマイチのときもあるだろう。
しかし、すぐに作れ食べ飽きず栄養もたっぷりある料理を、規則正しく食べることが日常の生活を美しくする。
また毎日ご馳走ではご馳走がご馳走でなくなる。
日々が一汁一菜で、余裕があるときに一品足してみる。
そうすると、ちょっとしたことがとてつもない幸せにつながるというのです。
この考え方に触れ、私は非常に感銘を受けました。
私は今までおいしい料理を毎日作らなくてはならないという思いがあって、忙しくなるとついつい料理をする気が湧かず外食で済ましてしまったりしていました。
しかし、何も考えず一汁一菜のルーティンを回すことが大事。
というこの考え方は非常に興味深く納得のいくものでした。
そこで私もさっそくこの一汁一菜を始めたのですが、ふと思ったのがこの発想誰かに似ているな・・・
ということ。
そう、徳川家康です。
家康は「ぜいたくは月に2~3度で十分」と言って、麦飯と豆味噌中心の一汁一菜で食事をしていたといいます。
そして季節のものを常に食べていたとか。
まさに、土井善晴先生の提言のままではないでしょうか?
またいずれ、そんな徳川家康の健康についても触れてみようと思います。
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