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呉座勇一『応仁の乱』(中公新書)がベストセラーになった3つの理由

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。

今回取り上げる本は、最近ずっと新書の売り上げランキングで1位の呉座勇一さんの『応仁の乱』。

なんと28万部を突破なのだそうで。

応仁の乱という非常にマニアックなテーマを扱う本書ですが、なぜこのようなマニアックな本がベストセラーとなっているのでしょうか?

本書の魅力について、私なりに語ってみたいと思います。

ポイントは3つ。

ポイント1 奈良が舞台になっている

まずひとつは、舞台が奈良であるということです。

応仁の乱の舞台となった当時の首都京都ではないのです。

本書では京都の政局よりも、応仁の乱によって振り回されたり、逆に主体的に動いたりする地方の人々が主人公。

現在、東京の動向に振り回され、また同時に利用もしている地方の人間にとっては、非常に学ぶところも大きく、また感情移入もできる内容となっています。

ポイント2 奈良の特殊性

また奈良という土地の特殊性も魅力です。

奈良は戦国時代でも戦国大名といえる存在はおらず、実質的に興福寺というお寺が戦国大名と言って良い存在でした。

本書は興福寺と周辺の人々(国人領主)の動きを詳しく追っており、戦国大名が活躍するだけでない新しい戦国時代像を提供してくれています。

ポイント3 戦国時代への動きがリアルに描写されている

最後のポイントは、

いかにして応仁の乱をきっかけに戦国時代が始まったのか?

という点が描かれている点でしょう。

奈良という地域が興福寺を中心に、小規模な国人領主の争う戦国時代に突入する様子がよくわかるのです。

また、ずっと京都にいた守護大名が京都から領地へ帰ったり、守護大名の代理で領地を治めていた守護代がのしあがったりと、首都京都の時代から地方の時代へと移り変わる様が、地方の人間にとっては非常に面白いです。

現在、ビジネスの世界では、東京のITベンチャーがITでメルカリなどのプラットフォームをつくり薄利多売で稼ぐビジネスモデルを展開するのに対して、地方ではヤンキーの虎と呼ばれる中小企業コングロマリットが地縁に基づく深い人的ネットワークを活用して活躍しています。

東京から地方が活躍する時代に移行することを望む人々にとっては非常に面白い過去のケーススタディーとして読めるのではないでしょうか?

ぜひ一読をオススメいたします。

 

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