今すぐ金沢の前田土佐守家資料館に買いに行け!想像の10倍盛り上がる加賀藩職制すごろくが面白い!

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。
みなさんはご存知でしょうか?
金沢の片町にある前田土佐守家資料館という場所を。
ここは私が勝手に金沢で推している博物館。
とにかく展示が良い意味でマニアックなのだ。
しかし、今回ご紹介したいのはそんなことではない。
こちらで販売されている江戸時代のすごろく、加賀藩職制すごろくをたまたま遊んでみる機会があったのだけど、異常に盛り上がったのである。
正直驚いた。
とにかく
我々の想像を超えるトラップの数々!
これを作った奴、ちょっと性格悪いよ(笑)
今回はそんな、江戸時代に作られた加賀藩職制すごろくのトラップの数々をご紹介致します。
ちなみに加賀藩職制すごろくセットは、前田土佐守家資料館にて510円にて絶賛販売中です。
まずは前田土佐守家資料館ホームページをごらんください。
というか、もう行こう!
これは買うしかないよ。
まずはルールの確認
ではまず、ルールの確認です。
基本的には、ふり出しの新番からスタートして、
最終的には、江戸幕府でいうと老中にあたる御用番にまで出世できればゴールです。
各マスには役職が書かれており、サイコロの目によって昇進する役職が決まります。
くずし字で書かれていますが、ちゃんと対照表がついているので安心です。
目によっては記載がない場合がありますので、その場合はスルーして次の人がサイコロを振っていきます。
駒は前田土佐守家の当主5人の駒が用意されているので、5人まで同時プレイが可能。
しかし8代当主の前田直良さんは肖像がなく、謎のレアキャラ感がすごいです。
携帯ゲームなら、ゲームが進めばいつかご尊顔を拝見できますが、もちろんこのゲームではそんなことはありません。
しかし、勝手にいずれ何かが起こることにしてしまえば、駒選びから盛り上がりそうな気配です。
災い転じて福となすのであります。
早速ふり出しからトラップの洗礼!
さあ、ゲームスタートです!
最初に出た数字は四。
四は儒者と書いてあります。
ふり出しから右に2つ目のマスに儒者がありますので、そこに駒を移動させます。
さあ、次は?
サイコロを振ると六!!
ん?
これは何と書いてあるんだ?
七篇抜ヶ
七篇抜け????
遊び方の紙を見ると・・・
七回休み!!!!
ありえん!!
スタートから7回休みなんてありえへん!!!
なんというトラップ。
子供に遊ばせたら、泣き出しそうです。
恐るべし!加賀藩職制すごろく。
哀れな七回休みは置いといて、粛々とゲームは続くのでありました。
二つ目のトラップ発生!!
この役職は、今の会社だったらどんな役職?
みたいなことをわいわい調べながら遊んでみる我々。
そんな我々にまたもや二つ目の試練が!
つぎは四!!
御免
御免?
御役御免!!
よ~くそれぞれのマスを見ると、至る所に御免の文字が!!!
ちょっと出世しても、すぐに御役御免になってまた真ん中まで戻されるとは!!
なかなかシビアだぜ加賀藩!
まるでサッカー監督並みに何度も解任されまくる人生がお前には待ってるんだぞ!
と教えられているかのようです。
逆に御役御免になることで、上に上がれるのも不思議な仕組みではありますね。
最後のトラップに挑む!!!
さあ、そんなトラップにも負けずにゲームは続きます。
ようやく一人、上から3段目の定番頭まで昇進しました。
いよいよ御用番まであと少し。
さあ、サイコロの目はいかに!!!
二!
二はなんだ???
なんと隠居!!!
強制的に隠居です!!!
確かによく見れば最上段の左に隠居のマスが!!
御用番まで行けず脱落であります!!
なんと、ここまで来てまさかの出世競争からの脱落!!!
やはり恐るべし!加賀藩職制すごろく。
よくよく見ると、上から三段目より上の役職付近には御免トラップのほかに、ちょこちょこ隠居トラップが!!!
まさかの隠居トラップのおかげで、御用番にまで昇進できたのは5人中たったの1人。
このゲームは一番最初に御用番に昇進するのが目的なのではなく、いかに出世競争の途中で脱落せずに御用番まで上り詰めるかというゲームだったのね。
みんなが御用番にまで昇進できるわけではないんだぞ!
と、子供の頃から大人の世界を教えるにはぴったりのゲームだと言えるのではないでしょうか?
結局、ランキングは隠居直前の役職の高さで決定。
白熱のゲームとなりました。
今回のゲーム時間は約30分。
たぶん役職の解説などもつけると1ゲーム45分くらいが目安でしょうか。
いやあ、これ歴活でもみんなでやってみたいなぁ。
よくぞ復刻してくれました!と私は言いたい。
みなさんもぜひ、この週末は金沢の前田土佐守家資料館へ行きましょう!
盛り上がること必至です。
もちろん展示も面白いよ♫
前田土佐守家資料館
住所 :石川県金沢市片町2−10−17
電話 :076−233−1561
開館時間:午前9時30分~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
定休日 :なし
入館料 :300円
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