【歴活対談その六】もし元コンビニスーパーバイザーと現役アパレル店長が三井越後屋の「商売記」を読んだら?(もし商)

歴活代表の安藤竜(アンドリュー)です。
ともに小売業出身の歴活代表安藤竜(アンドリュー)(元コンビニスーパーバイザー)と副代表高橋勇太(現役アパレル店長)が、三井越後屋の「商売記」を始めとする家訓から流通業あるあるを抜き出し対談するこの企画。
今回は第6弾でございます。
前回までのトークはこちら
*【歴活対談その一 2人は小売業と健康管理について話した】
*【歴活対談その一 2人は小売業と健康管理について話した】
*【歴活対談その二 2人は商品の定価について話した】
*【歴活対談その三 2人はお客様のお申し入れ対応について話した】
*【歴活対談その四 2人は商品の死筋排除について話した】
*【歴活対談その五 2人は従業員さんのマネジメントについて話した】
例によって、安藤竜(アンドリュー)が若干意訳して抜き出した20枚のカードから対談テーマを選んでいきます。
歴活対談その六 新規事業への進出
高橋「こんな感じのノリでしゃべってていいんでしょうか(笑)」
安藤「いいですよ〜(笑)」
高橋「なんか、時間たつの早いな〜」
安藤「では、せっかくなのでニューバージョンのやついきましょうか」
高橋「ほ〜う。これはなんか地方の中小企業に多いような。もしくは新規事業ってことですよね」
安藤「これで〜す」
高橋「新しい商売は人が勧めてもやってはならない。新しい商売の店で多少のもうけがあがっていようとも知らない商売については気を使うことが多い。祖父から伝わる商売で失敗した事例は自然と本業から脇にそれたものであった。このことをよく覚えておくこと。と」
安藤「はい」
高橋「結構わかりやすいというか」
安藤「まあ、中小企業あるあるだよね。地方の」
高橋「結構流行ってるから手を出すみたいな」
安藤「そうそう。ヤンキーの虎あるあるとでもいうかね」
高橋「よく言えばすごい柔軟に色々な事業に手を出している」
安藤「地方コングロマリットですよ」
高橋「コンビニやったり、カフェやったり、カラオケやったり」
安藤「福祉施設やったり」
高橋「福祉はなんか不思議とありますよね(笑)」
安藤「まあ、うまくいってりゃ別にいいんだけどね。ただ本業と言えるものがあるのであれば、あまりしないほうがいいんじゃないかという話ですね。これは」
高橋「江戸時代もそういうの多かったんですかね?」
安藤「これの場合はよく出てくるのが、大名との商売をあまりするなよという流れではある」
高橋「文脈として」
安藤「大名貸しというやつが結構うまくいかない例が多いから。藩は金を返さないからさ(笑)」
高橋「あ〜。歴活でもなんかありましたね」
安藤「それと投機関係はあまりするなみたいなのがある」
高橋「堅実な商売が一番ですよと」
安藤「一番だと。僕もコンビニ時代によく言われたような気がするけど。コンビニ商売が何が一番いいかわかりますか?と。毎日現金が入ってくることですよと。ごもっともですと(笑)。確かにそうだよね。掛け(売り)じゃないもんね。日々、日銭が入ってくるって大きいよね」
高橋「まさに小売!」
安藤「実際、コンビニでもオープンアカウントっていう店舗在庫のお金を貸してくれる制度があって。これを何年かかけて返していって、いずれすべて自己資本でやっていくっていう制度があるんだけど。そのオープンアカウントの担保っていうのが、毎日の売上をきちんと入金するってことなんだよね」
高橋「コツコツですよ」
安藤「コツコツだね。わかるなぁっていう気はする(笑)」
高橋「手堅くいくのが一番っていう」
安藤「手堅くといえば、前の会社は土地を買わないんだよね。絶対に借りる」
高橋「へえ」
安藤「儲けるのは不動産じゃないと。イオンさんとかとはまた違う戦略」
高橋「イオンさんは本当に不動産ですもんね」
安藤「今回はこんな感じで(笑)」
つづく・・・
参考文献
『史料が語る三井のあゆみ』(2015年、三井文庫)
藤野英人『ヤンキーの虎』(2016年、東洋経済新報社)
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