望月連歌之会を開催しました。

前回の半月連歌之会から1週間。
2回目の連歌会を開催しました。
満月の日だったので副代表高橋勇太によって「望月連歌之会」と名付けられました。
今回は人数が増えて5名。やはりこれくらいいてくれると楽ですね。
連歌の会には連歌の神である菅原道眞像か天神名号の軸を掛けるそうで、急遽金沢神社で菅原道眞が描かれている絵馬を求めてきました。
本来とはだいぶ意味が違いますが、これは気分の問題です。
前回の1回目は10句でタイムアップでしたが、今回は無事、1時間半で半歌仙を巻ききることができました(連歌用語の使い方あってるかな)。
今回の式目(ルール)は、
半歌仙(十八句)
定座は月裏一句、花裏九句(7句目で月を詠む。15句目で花を詠む)
脇起り(最初の一句目は当季の古典和歌から選び脇句(二句目)から詠む)
膝送り(順送りで詠んでいく)
2時間一本勝負!
にしてみましたよ。
あとグランドルールとして、慣れない人は「古今和歌集」から古歌をパクっても良しとしました。
さあ連歌会スタート!
発句(一句目)は例によって副代表高橋勇太セレクトです。
新古今和歌集から藤原俊成の
「ひとりみる 池の氷に 澄む月に やがて袖にも うつりぬるかな」
満月の夜にふさわしい冬の月の歌からスタートです。
望月連歌之会 於 ぶどうの木 金沢フォーラス店
発句 ひとりみる 池の氷に 澄む月に 冬 藤原俊成
脇句 闇のうつつに ふれる白雪 冬 勇太
第三 冬ながら 空より花の 散りくるは 冬 玲子
第四 垣ほに咲ける 大和なでしこ 恋 由紀子
第五 ふて寝して 眺むる先に たたずむは 雑 こすえ
第六 桜の下の 君の姿よ 春 竜
第七 月やあらむ 春は今年も 巡りきて 月 勇太
第八 寝ても覚めても 恋しかるへき 恋 玲子
第九 心をぞ わりなきものと 思ひぬる 恋 由紀子
第十 昨夜の人も 今朝は厭わし 恋 こすえ
第十一 十五年 苦節之末に つかみしが 雑 竜
第十二 儚く消えた 夏之世の夢 夏 勇太
第十三 恋ひ恋ひて あふ夜はこよひ 天の川 恋 玲子
第十四 漕ぎ出す船の 交わるところ 雑 こすえ
第十五 秋の菊 咲きほこりけん 大川の 花 竜
第十六 流れのよふな せわしき我が道 雑 勇太
第十七 あらたまの 年のをはりに なるごとに 冬 玲子
挙句 目出度かるへし 初日の光 冬 こすえ
平成二十九年 十二月四日
無事、半歌仙巻き終えました。
こんなことをやっていると、会話もなんとなく風情のある話が出てきてなかなか面白いものですね。
簡単ですが、半紙に執筆して終了。
みなさまお疲れさまでした!
このあと、絵馬をお店に置き忘れて、慌てて取りに戻ったのは内緒です(笑)
文責:安藤竜(アンドリュー)
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