連歌巻こうぜ!気楽に連歌入門 その三 連歌準備編

連歌入門。第三回は連歌準備編です。
第一回 連歌用語編〜用語を知って連歌師になりきろう
第二回 連歌式目編〜連歌のルールを知ろう
第三回 連歌準備編〜準備をしたら楽しいもの
第四回 連歌実践編〜カラオケのように連歌を巻こう
前回は連歌のルール(式目)をマスターしました。
今回は準備編です。
何を用意したら連歌をより楽しめるのでしょうか?
そんなことを書いてみます。
何を準備したら良いの?
カラオケを楽しむようにと言っても、世の中には連歌ボックスなんてものはありません。
必要なものはとりあえず自分で用意する必要があります。
といっても、こだわらなければ何もいりません。
紙とペンがあれば十分です。
ただ、それではちょっと味気ないので、あると良いなと思うものを書き上げてみましょう。
1、半紙と筆ペン
もちろんきちんとした筆・墨・硯と良い和紙であればベストです。
でも、筆ペンに習字用の半紙を用意するだけで、かなり本格的に連歌やってる気分になれます。
安いものだと両方あわせて500円もいかないと思います。
ぜひ準備しましょう♫
2、「変体仮名の手引」
筆ペンと半紙を用意するなら、文字もちょっと本格を気取ってみたいもの。変体仮名を真似て書いてみるのも楽しいのではないでしょうか。
3、「古今和歌集」
「古今和歌集」や「新古今和歌集」は季節や恋などのテーマで多くの歌が載っています。
とくに「古今和歌集」は和歌の教科書といっても良い本です。
ここから詠みたい風情を参考にすると連歌がグッと楽しくなります。「古今和歌集」の歌を繋げて連歌にするなんて遊びも楽しいですね。ぜひやってみてください。
4、「天神名号」「菅原道真像」にまつわる何か
連歌の会では本来、連歌の神の菅原道真にちなんだ掛け軸を床の間にかけるのだそうです。
しかし、なかなかお高いですし、そもそも床の間がない・・・
そんなときは、会場に天神さんの絵馬やお札などをいただいて飾っておくと気分が上がります。
飲食店の窓に絵馬が置かれている姿というのもなかなかシュールではありますが・・・
5、おやつ・珈琲、おつまみ・ビール
真面目にやるのも良いですが、連歌はカラオケと同じように楽しんでやれば良いと思うのです。だからこそ、こんなものを用意するのもいいですね。
実際、中世の連歌もそんな感じだったようです。
「飲んで食べて騒ぎすぎの連歌会はいけてないよね」
なんて文章が残ってたりしてるほど。
私たちの場合、パンケーキを食べたり、ビールを飲んだり・・・
真面目な連歌会もいいけど、こんなテキトーな連歌会があってもいいのではないかなと思います。
いかがだったでしょうか。
今回あげたものの中で、とくにおすすめなのは「古今和歌集」です。これがあるだけで、かなり王朝文化を楽しんでいる感が出ますので、コスパ的にはかなりオオススメです。
ぜひ気楽に連歌、楽しんでみてくださいね。
次回は本当に実践編です。
お楽しみに!
実際に連歌を詠んだ様子はこちら
*望月連歌之会を開催しました
文責:安藤竜(アンドリュー)
参考文献
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