伊達政宗とSNS戦国時代

目次
戦国時代の幕開け
応仁元(1467)年、応仁の乱勃発。
室町幕府の管領、細川勝元と山名宗全の二人は将軍足利義政の後継者を巡って対立。泥沼の戦いが繰り広げられました。
その戦いの余波は全国各地に広がり、世に言う戦国時代が到来することとなったのです。
そこに現れた最初の戦国大名こそ北条早雲です。
伊豆を皮切りに相模を支配。のちに北条氏は関東一円を治める大名と成長していくことになります。
その後、美濃の斉藤道三や畿内の三好、越前の朝倉などキラ星のごとき戦国大名たちが台頭していくのでありました。
インターネットの幕開け
1980年代後半、プッシュ回線の乱勃発。
NIFTY SERVEとPC-VANの2つのプロバイダは、パソコン通信の覇者を争い対立。泥沼の戦いが繰り広げられました。
上記のサービス上で利用者は電子掲示板やチャットでのやりとりを行い、そのオフ会は全国各地に広がり、世に言うネット時代が到来することとなりました。
その後インターネットが普及し、現れた最初のSNS(のような)サービスがブログです。プロバイダーを皮切りにポータルサービスなどがブログサービスを開始。巨大なサービスへと成長していくことになります。
その後、ブログの女王と呼ばれる眞鍋かおりや中川翔子、ともさかりえなど、キラ星のごときブロガーたちが台頭していくのでありました。
関東三国志
関東一円を支配するようになった北条氏は、さらなる勢力の拡大を図ろうとしていました。
しかしその背後にはふたつの勢力、甲斐の武田と駿河の今川が戦国大名化していたのです。
だが甲斐の武田は信濃へ進出、越後の上杉との戦いが熾烈なものとなっており、また駿河の今川は新たに台頭した尾張の織田を蹴散らして京都へ上洛、天下をとる野望を持っていたのでした。
そこで結ばれたのが甲相駿三国同盟。この同盟のおかげで、それぞれの土俵を荒らすことなく各自勢力の拡大を図っていくことができたのです。
2000年代、ブログ・グリー・ミクシィ三国志
2005年、流行語大賞に選出されたブログは、さらなる勢力の拡大を図ろうとしていました。
しかし、その背後にはふたつの勢力、グリーとミクシィが急成長していたのです。
だがグリーはモバイルゲームへ進出、モバゲーのDeNAとの戦いが熾烈なものとなっており、またミクシィは新たに台頭したアメリカのフェイスブックを蹴散らしてSNSの天下をとる野望をもっていたのでした。
しかしこれらのサービスは当時、お互いの土俵を荒らすことなく各自勢力の拡大を図っていったのです。
織田信長の台頭
永禄3(1560)年、織田信長は大方の下馬評を翻して今川義元を桶狭間で撃破。
天下布武を成し遂げます。
西には毛利元就が大内、尼子を倒して石見銀山も確保。中国地方を制覇しました。
元就死後は元就の遺言で天下は狙わないものの、着実に中国地方にその勢力を維持していました。
また東では徳川家康が台頭。信長が西へ領土を拡大するなか、家康は東へ勢力を拡大。
戦国大名としての力を蓄えていきます。
そんななか織田信長の家臣、豊臣秀吉は足軽から大名へと大出世。
本能寺の変の後は、豊臣秀吉が天下を統一することになるのです。
そして千利休など多くの文化人が活躍、安土桃山文化を花開かせることになるのでした。
フェイスブックの台頭
2011年、フェイスブックは実名での登録は日本人にはなじまないという下馬評を翻してmixiを追い抜き、利用者数最大のSNSとなります。
またツイッターは文字数が制限されているという簡便性が受け勢力を拡大。
その後、勢いは落ちたものの、日本では着実に勢力を維持しています。
また日本ではラインが台頭。フェイスブックがビジネスユースを中心に利用者を拡大するなか、ラインは若年層を中心に利用者を拡大。SNSとしての力を蓄えていきます。
そんななか2012年、インスタグラムはフェイスブックに買収され、社員13人の会社から一気に規模が拡大。フェイスブック疲れの後は、2017年に「インスタ映え」が流行語大賞になるなどインスタグラムがSNSの天下を取ることになるのです。
そしてローラなど多くのインスタグラマーが活躍、リア充文化を花開かせることになるのです。
遅れてきた戦国大名、伊達政宗
豊臣秀吉が小田原の北条氏を攻め、完全に天下を統一しようとした頃。
東北に現れたのが伊達政宗。通称、独眼竜政宗です。
騎馬鉄砲隊の編成など、高速性を活かした戦法で勢力を拡大。
摺上原の戦いで蘆名氏を滅ぼし奥州南部を平定しました。
さらに勢力を拡大しようとした矢先、豊臣秀吉がその前に立ちはだかりました。
小田原征伐に参陣し家臣となるように迫られたのです。
結果、政宗は領土拡大をストップ。政宗は死に装束をまとい秀吉のもとへ謝罪。
秀吉の軍門に下ることになるのです。
これによって豊臣秀吉は完全に天下を統一。
戦国時代は終わりを告げるのでした。
遅れてきたSNS、スナップチャット
インスタグラムがおしゃれな若者向けのSNSとして完全に天下をとろうとした2016年。
新たなおしゃれSNSとして登場したのがスナップチャット。通称、スナチャです。
24時間以内に消えるストーリー投稿と最大10秒の閲覧時間という高速性を特徴に勢力を拡大。
2017年にはニューヨーク証券取引所に上場も果たしました。
さらに勢力を拡大しようとした矢先、インスタグラムがその前に立ちはだかりました。
インスタグラムのストーリー機能搭載です。
結果、スナップチャットは勢力拡大がストップ。
インスタグラムの軍門に下ることになるのです。
これによってフェイスブック・インスタグラム連合は完全に天下を統一。
SNS戦国時代は終わりを告げるのでした。
<おわり>
文責:安藤竜(アンドリュー)
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